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〒458-0925
名古屋市緑区桶狭間1910
TEL:052-627-0921

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歯科コラム

光で殺菌するという発想、中区で受けるレーザー治療の仕組み

  • 予防歯科

この記事でわかること

✔︎
歯科用レーザーが細菌を除去する原理がわかります
✔︎
音や振動が苦手な人に向く理由を理解できます
✔︎
麻酔量や出血が減る条件を具体的に判断できます

歯を削る音が苦手で、中区でレーザー治療を扱う歯科医院を探している方は少なくありません。結論から述べますと、歯科用レーザーは熱で焼くのではなく、特定の波長が水分やタンパク質に吸収される性質を利用して、細菌の細胞構造そのものを破壊する装置です。使い分けの中心にあるのは波長ごとの吸収特性であり、どの組織に効き、どこには効かないかがあらかじめ決まっています。この記事では、エルビウムヤグやCO2など波長別の作用の違い、無麻酔で進められる条件、出血が抑えられる仕組みまでを、実際の診療現場で判断されている基準に沿って整理しました。読み終えたとき、自分の症状にレーザーが向くのか、それとも従来のタービンを併用すべきなのかを、初診の相談前に自分で見当をつけられるようになります。

1. 熱ではなく波長で細菌を叩く

歯科用レーザーが細菌を減らす主な理由は、高温で焼き切るからではなく、特定の波長が細菌の水分や色素に選択的に吸収されるからです。光は波長ごとに「どの物質に吸収されやすいか」が物理的に決まっています。歯科で使われる装置は、この吸収特性を利用して狙った対象だけにエネルギーを集中させます。たとえば波長2,940nmのエルビウムヤグレーザーは水に極めて吸収されやすく、含水率の高い虫歯の軟化象牙質や細菌のバイオフィルムに当たると、その内部の水分が一瞬で気化します。この微小な破裂によって細菌の細胞壁が物理的に壊れる仕組みです。周囲の健全な組織は含水率が異なるため、同じ照射でも受けるダメージが小さく済みます。現場でよくある誤解は「レーザーは熱いから殺菌できる」という理解で、実際には照射時間が1パルスあたり数百マイクロ秒と極端に短く、熱が深部へ伝わる前に反応が終わります。装置によっては注水を併用し、照射部位の温度上昇を抑えながら進めます。殺菌の主役は温度ではなく光の吸収であるという点を押さえておくと、後述する適応の線引きが理解しやすくなります。まずは自分の症状が「水分の多い病変」なのかを、診断時に確認してみてください。

波長の違いが用途を決める

歯科用レーザーは単一の機械ではなく、波長ごとに得意分野が分かれた複数の種類が存在します。エルビウムヤグ(2,940nm)は硬組織、CO2(10,600nm)は軟組織、半導体レーザー(810〜980nm)は色素と血液への作用が中心です。中区の歯科医院でも、1台ですべてを賄うのではなく症状に応じて選択されます。たとえば歯肉の切開にはCO2、虫歯の除去にはエルビウムというように役割が分かれます。導入機種を事前に確認すると、自分の希望する処置に対応できるか判断できます。

バイオフィルムへの届き方

歯周ポケット内の細菌は、バイオフィルムという粘着質の膜に覆われて薬剤が浸透しにくい状態にあります。うがい薬が効きにくいのはこの膜が障壁になるためです。レーザーは光エネルギーとして直接届くため、膜の内部まで作用が及びます。具体的には深さ4mm以上のポケットに先端を挿入し、数秒ずつ照射して膜構造を崩します。手用スケーラーで機械的に除去したあとの仕上げとして併用するのが標準的な使い方です。単独で完結する処置ではない点を理解しておいてください。

併せて読みたい記事:歯周病や虫歯に効果的!歯医者のレーザー治療とは?

2. 水分に反応するエルビウムの特性

エルビウムヤグレーザーが虫歯治療に使われる理由は、水への吸収率が他の波長より桁違いに高く、含水率の差で病変と健全部を選り分けられる点にあります。虫歯によって軟化した象牙質は、健全なエナメル質に比べて水分を多く含みます。エナメル質の含水率が重量比で2〜4%程度なのに対し、軟化象牙質はそれを大きく上回ります。この差が、照射時の反応速度の差として現れます。レーザー光が当たると軟化部の水分が急激に膨張し、組織が微細に飛散して除去されます。専門用語ではこの現象を蒸散と呼びます。健全なエナメル質は水分が少ないため反応が鈍く、結果として削りすぎを抑えやすいという利点が生まれます。実務での傾向として、初期から中等度の齲蝕で効果が出やすく、逆に金属の詰め物が入っている部位では光が反射してしまい適応外となります。現場でよくある失敗パターンは、深い虫歯すべてをレーザーだけで処理しようとして時間が延びるケースです。硬化した象牙質にはタービンのほうが速い場面もあります。注水を併用しながら照射するため、処置中に霧状の水が口内に広がる感覚があります。受診時には虫歯の深さと範囲を先に確認し、レーザー単独か併用かの方針を聞いておくと進行がスムーズです。

蒸散という現象の実際

蒸散とは、組織内の水分が瞬間的に気化して体積を増し、周囲を弾き飛ばす現象を指します。削るというより微細に剥がすイメージに近い作用です。1パルスあたりの除去量はごくわずかで、数十から数百回のパルスを重ねて必要量を取り除きます。そのため広範囲の処置では時間がかかります。小さな病変ほど適性が高いという判断基準は、この仕組みから導かれます。処置範囲を事前に聞いておくと所要時間の目安が立ちます。

歯質への熱影響が小さい理由

エルビウムの照射は1パルスが極めて短時間で、パルス間に冷却の余地が生まれます。加えて表面の水分がエネルギーを吸収して気化する際、気化熱として熱を奪う働きも加わります。この二重の作用で深部への熱伝導が抑えられ、歯髄への刺激が小さく保たれます。注水を止めた乾燥状態での連続照射は熱が蓄積しやすいため避けられます。注水の有無は安全性に直結するため、処置中の水が気になる場合も事前に相談してください。

3. 中区の患者が驚く音のしない処置

レーザー治療で最初に驚かれるのは、タービン特有の甲高い回転音がまったく発生しない点です。従来のエアタービンは圧縮空気で毎分30万回転前後まで先端を回すため、金属的な高音が避けられません。この音が歯科を敬遠する理由の上位に挙がることは、初診時の問診でよく聞かれます。レーザーには回転部品が存在せず、光を断続的に照射するだけなので、聞こえるのは「パチパチ」という弾ける破裂音と注水の音に限られます。音の質としては高音域ではなく、中音域の短い断続音です。実務での傾向として、音への不快感を訴えていた方でも、この破裂音であれば耐えられると答える割合が高く見られます。加えて、音がないことで身体の緊張がほぐれ、口を開けている時間の負担も軽くなります。中区のように駅前から住宅街まで医院が点在する地域では、音の少なさを理由に来院先を選ぶ方も増えています。ただしすべての処置が無音で完結するわけではありません。金属除去や被せ物の調整ではタービンが必要になります。予約時に「音が苦手」と伝えておくと、対応可能な範囲を事前に説明してもらえます。まずは相談の段階で音のサンプルを聞かせてもらうのも有効な確認方法です。

実際に聞こえる音の正体

照射中に響くのは、水分が気化する際の微小な破裂音です。音量としては会話音より小さく、連続せず断続的に鳴ります。金属を削る摩擦音とは周波数帯が異なるため、不快に感じにくい性質があります。加えて注水のシャワー音が重なり、破裂音を覆う効果も生まれます。音の質そのものが違うという理解が、受診前の不安を減らします。気になる方はイヤホン装着の可否も確認できます。

音以外に軽減される負担

音が消えることで、予期不安の連鎖が断ち切られる点も見逃せません。待合室でタービン音を聞いて緊張が高まる現象は、多くの方が経験しています。レーザー中心の処置では待機中の音刺激も減ります。さらに削片が飛ぶ量が少なく、口内の不快感も軽減されます。通院そのものの心理的ハードルが下がることが、治療中断の防止につながります。継続受診が難しかった方こそ相談してみてください。

回転音がない:タービンの高音域が発生せず、聞こえるのは断続的な破裂音と注水音だけです
振動が伝わらない:頭蓋に響く感覚がなく、顎や首の力みが起こりにくくなります
併用は残る:金属除去や被せ物の調整では従来器具が必要になる場面があります

4. ドリルの振動が苦手な人へ

歯科治療の負担として音以上に語られるのが振動で、レーザーは非接触で照射するため器具の振動が歯や顎に伝わりません。タービンやコントラは先端のバーが歯に触れて回転するため、その微振動が歯根から顎骨、さらに頭蓋へと伝導します。この骨伝導による感覚が、痛みとは別種の不快感として記憶に残ります。レーザーは光を当てるだけで物理的な接触が起きないため、この伝導経路自体が生じません。実務での傾向として、過去に治療で強い不快感を覚えた方ほど、この違いを大きく評価されます。特に前歯部のように骨が薄い部位では振動が伝わりやすく、レーザーの優位性が出やすい傾向があります。ただし誤解しやすい点もあります。振動がないことと痛みがないことは別問題で、深部の処置では痛覚が生じる場合があります。また処置中はハンドピースの先端を口元に固定するため、器具が触れている感覚自体はゼロになりません。現場でよくある失敗パターンは、無振動を期待して来院したものの、症例的にタービン併用が避けられず落胆するケースです。予約時に過去の不快感の内容を具体的に伝え、どの工程でレーザーが使えるかを確認してから治療計画を立ててください。

振動が不快になる仕組み

歯に伝わった振動は歯根膜のセンサーを刺激し、脳へ強い信号として届きます。歯根膜は数十マイクロメートルの厚みの薄い組織ながら、圧力を鋭敏に感知する受容器が密集しています。この感度の高さが、削られている実感を増幅させます。レーザーでは接触がないため受容器への直接刺激が発生しません。削られている感覚が乏しいという感想は、この構造から説明できます。

歯科恐怖症の方への使い方

強い恐怖を抱える方には、初回に照射を体験するだけの短時間受診を組む方法があります。10分程度の枠で、実際の音と感覚を確認してもらう進め方です。いきなり本格的な処置に入るより中断率が下がります。慣らし期間を2〜3回設ける計画も現場では珍しくありません。段階を分けた受診設計が可能かどうか、初回の相談時に尋ねてみてください。

関連ニュース:歯周病や虫歯に効果的!歯医者のレーザー治療とは?

5. 麻酔が少なく済む場面の条件

麻酔を減らせるかどうかは症例で決まり、病変が浅くエナメル質内にとどまる場合に限って無麻酔での処置が現実的になります。レーザーが痛みを抑えられる理由は二つあります。第一に振動と圧力が歯に加わらないため、機械的刺激による痛覚が生じにくいこと。第二に照射が神経終末に働きかけ、一時的に感覚を鈍らせる作用が報告されていることです。ただしこれは万能ではありません。象牙質の深い層まで進んだ虫歯や、歯髄に近接する病変では通常どおり浸潤麻酔が必要になります。目安として歯髄まで2mm以内に迫る病変では麻酔を前提に計画されます。実務での傾向として、初期の小窩裂溝齲蝕や歯周ポケットへの照射では無麻酔で完了する例が多く見られます。逆に現場でよくある失敗パターンは、無麻酔にこだわりすぎて処置中に痛みが出て中断し、次回に麻酔をして再開する二度手間です。2026年現在、痛みの感じ方には個人差が大きく、事前に完全な予測はできません。処置前に痛みが出た時点で麻酔へ切り替える取り決めをしておくと、途中の不安が減ります。合図の方法まで具体的に決めておいてください。

無麻酔が成立しやすい症例

条件が揃うのは、エナメル質内の初期虫歯、歯周ポケット内の照射、口内炎への照射などです。いずれも神経終末までの距離が保たれている処置に共通します。範囲が1〜2mm程度に収まる小さな病変なら成立率が上がります。逆に複数歯を一度に処置する場合は所要時間が延び、負担が増します。1回あたりの処置範囲を絞ることが、無麻酔完了の実際的な条件になります。

麻酔が必要になる判断基準

レントゲンで病変が象牙質の中層以深に達している場合、麻酔を省く判断はされません。冷たいものでしみる症状が続いている歯も同様です。知覚過敏を伴う歯根面の処置でも麻酔が選択されます。判断はレントゲンと問診、視診を組み合わせて行われます。診断結果を先に共有してもらうと、当日の流れを予測しやすくなります。しみる症状は必ず申告してください。

6. 出血を抑えながら進む理由

歯肉を扱う処置で出血が少なく済むのは、照射と同時に毛細血管のタンパク質が変性し、切開面がその場で塞がるからです。専門的には凝固と呼ばれる現象で、血液中のタンパク質が熱を受けて固まり、微小な血管の断端を封鎖します。メスによる切開では血管が開いたまま残るため、圧迫や縫合で止血する工程が必要になります。CO2レーザーや半導体レーザーは水分とヘモグロビンへの吸収が強く、この凝固作用が働きやすい波長です。実際の処置では、歯肉の形態修正や小帯の切除、親知らず周囲の歯肉切開などで用いられます。実務での傾向として、直径0.5mm以下の毛細血管は照射だけでほぼ止血され、ガーゼによる圧迫時間が数分単位で短縮されます。一方で太い血管が走る部位では通常の止血処置が必要になります。現場でよくある失敗パターンは、レーザーなら出血しないと考えて抗凝固薬の服用を申告しないケースです。服薬内容によっては止血の難易度が変わるため、必ず事前に伝えてください。処置後は当日の飲酒と長風呂を避けることが再出血の防止につながります。お薬手帳を持参し、初診時に提示するところから始めてください。

縫合が不要になる場面

切開面が凝固層で覆われるため、小範囲の歯肉処置では糸を使わずに済む場合があります。縫合が不要なら抜糸の再来院も省け、通院回数が1回減ります。傷口に糸が残る違和感もありません。ただし切除範囲が広い場合や、歯肉を移動させる術式では縫合が選択されます。抜糸の要否を術前に確認すると、その後の予定を組みやすくなります。仕事の都合がある方は特に尋ねておいてください。

術後の腫れと治り方

凝固層は細菌の侵入を防ぐ保護膜としても働きます。この層があることで術後感染のリスクが下がり、腫れが軽く推移しやすくなります。治癒期間の目安は小範囲の歯肉処置で1〜2週間です。一方、凝固層の下で治癒が進むため、表面の見た目は白っぽく変化します。白い膜は正常な経過であり、無理に剥がさないでください。異常な痛みが続く場合のみ連絡が必要です。

次に読む:虫歯治療にレーザーは有効?歯医者の最新治療を解説

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7. できることとできないことの線引き

レーザーは万能ではなく、金属と補綴物には作用せず、広範囲の切削では従来器具に速度で劣ります。適応を正しく把握しておくことが、期待外れを防ぐ最短の方法です。まず対応できるのは、初期から中等度の虫歯除去、歯周ポケット内の殺菌、歯肉の切開と形態修正、口内炎の疼痛緩和、知覚過敏の症状抑制、根管内の消毒補助といった処置です。逆に対応できないのは、金属の詰め物や被せ物の除去、セラミックの調整、歯を大きく削る支台歯形成、抜歯そのものです。金属は光を反射し、セラミックは波長によっては透過するため、狙った作用が得られません。実務での傾向として、1本の歯の治療でもレーザーと従来器具を工程ごとに使い分ける形が現実的です。現場でよくある失敗パターンは「すべてレーザーで」という要望が先行し、治療時間が2倍以上に延びるケースです。所要時間と適応のバランスを踏まえた提案を受けることが大切になります。判断に迷うときは、レーザーを使う工程と使わない工程を紙に書き出してもらってください。工程が可視化されれば、納得して治療計画に同意できます。

処置内容 レーザーの適否 補足
初期の虫歯除去 適する エナメル質内なら無麻酔も可能
歯周ポケット殺菌 適する 機械的清掃との併用が前提
歯肉の切開 適する 止血を伴い縫合を省ける場合あり
金属の詰め物除去 適さない 光が反射し切削できない
被せ物の支台形成 適さない 形態精度と時間で従来器具が優位

併用が前提になる治療

根管治療では、器具で削る工程と照射で消毒する工程が分かれます。細い根管の内部を機械的に清掃したあと、殺菌目的で照射を加える流れが一般的です。歯周治療も同様に、スケーリングで歯石を除去してから照射します。レーザー単独で完結する処置はむしろ限定的です。補助的な位置づけと理解しておくと、説明を受けたときの納得感が変わります。役割分担を質問してみてください。

過度な期待を避けるために

広告で語られる利点は特定の条件下での結果である点に注意が必要です。無痛と表現されていても、症例によっては麻酔を要します。回数が減ると書かれていても、病状次第では通常どおりの通院になります。判断材料はレントゲンと歯周組織検査の数値です。自分の検査結果に基づく説明を求めることが、現実的な期待値の設定につながります。数値の提示を依頼してください。

関連文献:歯科レーザー治療は保険適用される?費用や相場を解説

8. 中区でレーザーを導入する歯医者

医院を選ぶ際に確認すべき点は、装置の有無ではなく、どの波長の機種をどの処置に使っているかです。レーザーを導入していても、歯周治療専用に限定している医院もあれば、虫歯の切削まで対応する医院もあります。前者は半導体レーザーのみ、後者はエルビウムヤグを備えている場合が多く見られます。中区は駅周辺の商業地と住宅街が混在し、医院の方針も幅があります。確認方法は単純で、電話または初診の問診票で「希望する処置にレーザーを使えるか」を直接尋ねることです。実務での傾向として、機種名まで公開している医院は使用頻度が高く、説明も具体的です。逆に導入年が古い機種では出力や機能が限られる場合があります。現場でよくある失敗パターンは、ホームページの記載だけで判断して来院し、希望した処置が対象外だったというすれ違いです。予約前の電話確認が最も確実な回避策になります。あわせて、レーザーを使う場合の追加費用と所要時間も同時に聞いておくと、来院後の判断が速くなります。質問は3つに絞り、機種、対応処置、費用の順で確認してください。

問い合わせで聞くべき内容

電話では症状を先に伝え、その処置に使えるかを尋ねる順序が効率的です。「虫歯かもしれない部位にレーザーを使えますか」という聞き方なら、受付でも判断しやすくなります。あわせて費用の有無、所要時間の目安も確認します。3項目で1〜2分の通話に収まります。症状起点で質問することが、正確な回答を得る近道です。曖昧な聞き方は避けてください。

初診時に確認する流れ

初診ではレントゲンと歯周検査の結果を踏まえた提案を受けます。この段階でレーザーを使う工程、使わない工程が明確になります。提案が口頭のみの場合は、治療計画書の発行を依頼してください。書面があれば費用と回数を持ち帰って検討できます。その場で即決しない姿勢が、後悔のない選択につながります。自費項目がある場合は特に有効です。

9. 保険が使える処置と自費の違い

費用の考え方は明確で、薬事承認を受けた機種で保険収載された処置に使う場合は保険適用、それ以外は自費となります。歯科用レーザーには保険点数が定められた処置が存在し、代表例が歯周組織の処置や特定の外科処置です。一方、同じ装置を使っても保険で認められていない目的に用いれば自費扱いになります。この線引きは医院の裁量ではなく制度で決まっているため、どこで受けても構造は同じです。2026年現在、機種の承認範囲によって適用できる処置が異なる点にも注意が必要です。実務での傾向として、虫歯の切削にレーザーを使う場合は保険内で完結する場面と、自費の付加項目として案内される場面の両方があります。現場でよくある失敗パターンは、費用の確認をせずに処置を受け、会計時に想定外の金額を提示されるケースです。処置前に保険か自費かを口頭で確認するだけで防げます。金額に幅がある場合は上限額を聞いてください。高額になる提案では、保険内で対応する代替案があるかも同時に尋ねると比較材料が揃います。

注意

保険適用の可否は、使用機種の承認範囲と処置内容の組み合わせで決まります。同じ「レーザー治療」という名称でも、医院や症例によって保険と自費が分かれます。費用は必ず処置前に確認し、自費の場合は総額と回数を書面で受け取ってください。

保険で受けられる主な処置

保険の枠内で扱われやすいのは、歯周組織への照射や特定の外科処置です。歯周基本治療の一環として行われる場合、通常の処置に含まれる形で算定されます。窓口負担は3割の方で数百円程度の追加に収まる例もあります。ただし算定要件は細かく定められています。個別の可否は受診先で確認するのが確実です。一般論で判断しないでください。

自費になる場合の判断材料

自費提案を受けたときは、保険内の代替手段と結果の差を具体的に聞いてください。「快適さ」だけでなく、治癒期間や再発率の違いまで説明を求めます。差が説明できない提案なら、保険内で進める判断も合理的です。金額は1回あたりか総額かの区別も確認します。比較して選ぶ姿勢が納得につながります。書面での提示を依頼してください。

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10. 怖さを減らす選択肢として

レーザーの最も実際的な価値は、治療そのものの優劣ではなく、通院を続けられる状態を作れる点にあります。歯科治療で最も損失が大きいのは、恐怖から受診を先延ばしにして病状が進行することです。初期の虫歯なら1回で終わる処置が、放置により根管治療や抜歯へと段階が上がります。期間も費用も数倍に膨らみます。音と振動が理由で足が遠のいていた方にとって、レーザーは受診を再開する入口になります。実務での傾向として、10年以上受診していなかった方が、レーザー対応の医院をきっかけに定期通院へ移行する例が見られます。重要なのは、レーザーが従来治療より優れているという単純な図式ではないという理解です。適応の範囲内で使えば負担が減る、それだけの話であり、必要な処置は必要な方法で行われます。現場でよくある失敗パターンは、レーザーがあるからと安心して定期検診を怠り、対応可能な範囲を超えて病状が進むケースです。まずは3〜6か月ごとの定期受診を予約表に固定してください。予防の段階で通えていれば、大がかりな処置に至る確率が下がります。

受診前の準備

症状の整理:いつから、どの歯が、どんなときに気になるかを3項目でメモしておきます
服薬の申告:抗凝固薬や骨粗しょう症の薬はお薬手帳を持参して提示します
苦手の共有:音、振動、麻酔のどれが苦手かを具体的に伝えます

続けられる通院の設計

通院を継続するには、1回あたりの負担を小さく設計することが有効です。1回30分以内、処置は1〜2本に絞る進め方なら心理的な抵抗が下がります。回数は増えますが中断率は下がります。仕事帰りに寄れる時間帯を固定する方法も継続に効きます。短時間を複数回という組み方が可能か、初回に相談してみてください。

予防に移行するタイミング

治療が一段落したら、その場で次回の検診を予約することが再発防止の要になります。間隔は歯周組織の状態により3〜6か月で設定されます。予約を入れずに帰ると再受診まで年単位で空く例が目立ちます。検診時にはレーザーによる歯周ポケット照射を組み合わせる医院もあります。会計前に次回予約を取る習慣を作ってください。

波長の理解が受診先選びを変える

歯科用レーザーは熱で焼く装置ではなく、波長ごとの吸収特性を使って対象を選り分ける器具です。適応の範囲は明確で、金属や広範囲の切削には向きません。音と振動が減る利点は確かにありますが、症例によっては従来器具との併用が前提になります。受診先を選ぶ際は、装置の有無ではなく機種と対応処置を確認してください。

仕組みの理解:水分やヘモグロビンへの吸収差が、殺菌と止血の両方を成り立たせています
確認の手順:電話で機種、対応処置、費用の3点を尋ねてから予約を入れます
継続の設計:治療完了時に3〜6か月後の検診を予約し、進行前に対処します

歯科レーザー治療に関するよくある質問

Q
レーザー治療なら麻酔は必ず不要ですか

A. 必ず不要とはいえません。

エナメル質内の初期虫歯や歯周ポケットへの照射では無麻酔で済む例があります。象牙質の深部や歯髄に近い病変では通常どおり麻酔が必要です。

Q
金属の詰め物もレーザーで外せますか

A. 外せません。

金属はレーザー光を反射するため切削できません。除去にはタービンなどの従来器具が使われ、その後の工程でレーザーを併用する形になります。

Q
治療中はどんな音が聞こえますか

A. 断続的な破裂音と注水音だけです。

回転部品がないため、タービン特有の高音は発生しません。水分が気化する際のパチパチという中音域の短い音が聞こえます。

Q
レーザー治療は保険が使えますか

A. 処置内容によって分かれます。

承認機種で保険収載された処置に使う場合は適用されます。それ以外は自費です。処置前に窓口で必ず確認してください。

参考文献 :名古屋で体験!虫歯のレーザー治療が痛くない理由とメリット

 

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執筆者

丘の上歯科醫院 院長

平成16年:愛知学院大学(歯)卒業
IDA(国際デンタルアカデミー)インプラントコース会員
OSG(大山矯正歯科)矯正コース会員
YAGレーザー研究会会員

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