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丘の上歯科醫院

院長:内藤 洋平

〒458-0925
名古屋市緑区桶狭間1910
TEL:052-627-0921

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歯科コラム

抜いた後の穴はどうなる、日進市で聞く親知らずの治り方

  • 予防歯科

この記事でわかること

✔︎
抜歯後の穴が 血の塊から骨へ変わる 治癒の順序
✔︎
うがいや食べかすへの正しい対処と禁止行動
✔︎
ドライソケットを見分ける痛みの特徴と受診目安

親知らずを抜いた後の穴がいつ塞がるのか、指で触れると感じるくぼみを前に不安を覚える方は少なくありません。結論として、歯ぐきの表面が閉じるまでは約2〜4週間、穴の内部が骨で満たされるまでは3〜6か月かかります。つまり、抜いた翌日に穴が消えないのは異常ではなく、決められた順序どおりに治癒が進んでいる証拠です。この順序を左右する最大の要素が、抜歯直後に穴を埋める血の塊(血餅)であり、これが流れると治りが数週間単位で遅れます。本記事では、血餅の役割から骨が再生するまでの時間軸、うがいや食事の扱い方、痛みの正常な推移までを段階ごとに整理しました。読み終えたときには、いま自分の穴がどの段階にあるのか、そして様子を見てよい痛みか受診すべき痛みかまで判断できるようになります。

1. 血の塊が土台になるという仕組み

親知らずを抜いた後の穴は、まず血の塊(血餅)で満たされることによって治癒が始まります。抜歯直後の出血は失敗ではなく、穴を埋めるための材料が供給されている状態です。歯を支えていた骨の壁と歯ぐきに囲まれた空間へ血液がたまり、10〜20分ほどでゼリー状に固まります。この塊が傷口のふたと足場を同時に担うため、血餅の完成度がその後の経過をほぼ決めます。血餅の内部には、傷を修復する細胞を呼び寄せる成分が含まれています。抜歯から2〜3日たつと、血餅の中へ毛細血管が伸び、新しい組織へ置き換わる準備が整います。実務でよく見られる失敗は、抜歯当日に「血の味が気持ち悪い」と感じてうがいを繰り返し、固まりかけた血餅を洗い流してしまうケースです。この状態になると穴の底の骨がむき出しになり、治癒は振り出しに戻ります。抜歯後30分は清潔なガーゼをしっかり噛み続け、以後は口をゆすがずに過ごすことが、最初の分かれ道になります。まずは当日の数時間を「血餅を作る時間」と位置づけ、余計な刺激を加えないでください。

血餅ができるまでの時間と見た目の変化

血餅は抜歯後およそ20分から30分でゼリー状に固まり、24時間かけて安定します。当日は暗い赤色ですが、2〜3日後には表面が白っぽく変わり、膿と間違えられることが少なくありません。この白い層は傷を覆う組織で、正常な経過の一部です。実際に「白いものが出てきた」と受診される方の多くは、治癒が順調に進んでいます。臭いや強い痛みを伴わない白色であれば、触らずそのままにしてください。

血餅が流れると治癒が止まる理由

血餅が失われると、新しい組織が伸びる足場そのものがなくなります。骨の表面は血流が乏しく、直接歯ぐきが覆いかぶさることができません。そのため治癒は2〜4週間ほど遅れることがあります。強いうがい、ストローでの吸引、指や舌での確認が主な原因です。抜歯後3日間は、穴に触れない・吸わない・すすがないの3点を守ってください。

参考:親知らずが原因で起こるトラブル

2. うがいのしすぎが治癒を妨げる

抜歯後のうがいは、強くしないことが最も重要な原則です。口の中を清潔にしたい気持ちは自然ですが、勢いよく水を動かす行為は血餅を物理的に押し流します。目安として、抜歯当日はうがいを行わず、翌日以降も1日3〜4回、水を含んで軽く傾ける程度にとどめてください。ぶくぶくと頬を膨らませる動作は、口の中に圧力の差を生み、穴の中身を吸い出す方向に働きます。水は「動かす」のではなく「置く」感覚が適切です。現場でよく見られるケースとして、洗口液を毎食後に使い続けた結果、1週間たっても穴の底が白く見えたままという相談があります。アルコールを含む洗口液は刺激が強く、治りかけの組織を乾かします。使うのであれば、ノンアルコールタイプを抜歯翌日以降に、口へ含んで静かに吐き出す方法に限定してください。歯磨きについては、抜歯した部位を避けて他の歯を通常どおり磨いて構いません。清潔を保つ主役はうがいではなく歯ブラシであると理解し、当日から3日間は「洗わずに守る」姿勢を優先してください。

当日:うがいは行わず、口の中に血の味が残っても飲み込むか静かに吐き出す程度にとどめます。
翌日〜3日目:水を含んで顔を傾け、そのまま落とす方法で1日3〜4回に制限します。
4日目以降:通常のうがいへ戻しつつ、抜歯部位へ直接водを当てないよう意識します。

当日と翌日で変わる口内洗浄の考え方

当日と翌日では、口の中の状態がまったく異なります。当日は血餅が固まる途中のため、水流はすべて妨げになります。翌日以降は血餅が安定し始め、軽いうがいであれば影響が小さくなります。境目は抜歯から24時間と覚えてください。この線引きを守るだけで、穴の経過は大きく変わります。

うがい薬や塩水を使う場合の注意点

塩水うがいは民間療法として知られますが、抜歯当日の使用は避けてください。濃度が高い塩水は組織から水分を奪い、痛みを強めます。使用するなら抜歯翌日以降、ぬるま湯200mlに小さじ4分の1程度が上限です。処方された洗口液がある場合は、指示された回数を超えないでください。自己判断で回数を増やす行為が、治癒を遅らせます。

3. 日進市の患者が心配するドライソケット

ドライソケットとは、血餅が失われて骨がむき出しになった状態を指します。判断の目安は痛みの推移で、通常は抜歯後2〜3日をピークに軽くなるのに対し、ドライソケットでは3日目以降にかえって痛みが強まります。「日を追って悪化する痛み」が最大のサインです。痛みは耳やこめかみへ広がり、鎮痛薬を飲んでも効きにくい特徴があります。穴をのぞくと赤い塊がなく、白または灰色の骨面が見えることもあります。発生しやすいのは下あごの親知らずで、深く埋まっていた歯ほど頻度が上がります。日進市の歯科医院でも、喫煙者や抜歯当日に飲酒した方からの相談が目立ちます。実務での傾向として、痛みの訴えは抜歯後3日目から5日目に集中します。この時期に痛みが増しているなら、我慢せず抜歯した医院へ連絡してください。処置としては穴の洗浄と薬剤の充填が中心で、1〜2週間かけて痛みが落ち着きます。放置しても自然に治る場合はありますが、痛みの期間が延びるだけで利点はありません。異変を感じた時点で電話し、当日中の受診枠を確認する行動が最短の解決策です。

注意

ドライソケットは細菌感染そのものではないため、抗菌薬を飲めば治るとは限りません。市販の鎮痛薬で痛みを抑えながら様子を見ると、受診が遅れて痛む期間が延びます。3日目以降に痛みが増した場合は、自己判断で薬を増やさず抜歯した歯科医院へ連絡してください。

通常の痛みとの見分け方

通常の痛みは抜歯翌日が最も強く、以降は毎日少しずつ和らぎます。ドライソケットは逆に、3日目以降で痛みが増強します。もう一つの違いは痛みの質で、通常はズキズキと拍動するのに対し、ドライソケットは持続的な鈍痛として感じられます。鎮痛薬の効き目が明らかに落ちたと感じたら、その日のうちに連絡してください。

発症しやすい人の共通点

発症しやすいのは、喫煙者・抜歯当日に強くうがいをした方・下あごの深い埋伏歯を抜いた方です。喫煙は吸う動作と血流低下の二重の負担となるため、最低でも抜歯後3日間は控えてください。飲酒も血行を促して出血を招きます。該当する項目があるなら、抜歯後1週間は生活習慣を意識的に調整してください。

4. 食べかすが詰まる時期の対処

抜歯後の穴に食べかすが入るのは避けられませんが、無理に取り除く必要はありません。穴は数週間かけて浅くなり、詰まったものは唾液や舌の動きで自然に排出されます。詰まりが気になり始めるのは、痛みが引いて食事量が戻る抜歯後4日目から2週間ごろです。この時期に爪楊枝や歯間ブラシを差し込むと、治りかけの組織を傷つけ、出血や感染を招きます。器具を穴へ入れる行為は原則すべて避けてください。実務でよくある失敗は、鏡を見ながらピンセットで白い塊を引き出し、翌日から痛みが再発するパターンです。対処の基本は、食後に反対側で噛む習慣と、水を含んで静かに落とすうがいの2点です。それでも大きな食片が残る場合は、歯科医院で専用の器具を使って洗浄してもらえます。2週間を過ぎても毎食後に必ず詰まる、臭いが強い、周囲の歯ぐきが腫れるという状態であれば、受診の目安になります。焦らず時間に任せる姿勢が、結果として最も早い解決につながります。

時期 穴の状態 推奨する対処
1〜3日目 血餅が固まる途中 触れない・すすがない
4日〜2週間 食片が入りやすい 軽いうがいのみで様子を見る
2週間〜1か月 歯ぐきが閉じ始める 詰まりが続けば歯科で洗浄

自分で取ろうとしてはいけない理由

穴の内部は、新しい血管と組織が伸びている最中です。器具の先端が触れるだけで出血し、数日分の治癒が失われることがあります。washing機能付きの口腔洗浄器も、水圧が強すぎるため2週間は使用を避けてください。取れないものは体が押し出すと考え、手を出さない判断が最善です。

食事内容と噛む位置の工夫

抜歯後1週間は、粒の細かい食材や繊維の長い食材が詰まりやすくなります。ごま・玄米・きのこ類は、穴が浅くなるまで控えると負担が減ります。おかゆ・豆腐・煮込んだ野菜などやわらかく形の残らない食品が適しています。噛む位置は反対側に固定し、熱い料理は血行を促すため人肌程度に冷ましてください。

併せて読みたい記事:親知らずの抜歯後に後悔しないためのポイント

5. 骨が埋まるまでの数ヶ月

抜歯した穴が骨で満たされるまでには、3か月から6か月を要します。歯ぐきの表面が閉じる2〜4週間で治療が完了したと感じる方が多いものの、その内部ではまだ骨の再生が続いています。順序としては、血餅が肉芽組織へ置き換わるのが1〜2週間、やわらかい骨が作られるのが1〜3か月、硬い骨として完成するのが3〜6か月という流れです。表面の治癒と内部の再生には数か月の時間差があると理解してください。抜いた歯が深く埋まっていた場合や、あごの骨を削って摘出した場合は、さらに時間がかかります。現場でよく見られるケースとして、抜歯から2か月後に「まだくぼみが残っている」と相談される方がいますが、この段階でのくぼみは正常な途中経過です。骨の再生を妨げる要因は喫煙・栄養不足・糖尿病などの全身状態で、特に喫煙は骨の形成速度を明確に落とします。日常でできる対策は、たんぱく質とカルシウムを含む食事を続けることと、禁煙期間をできるだけ延ばすことです。半年後に指で触れて段差を感じなくなれば、内部もほぼ完成していると判断できます。

治癒の時間軸

1〜2週間:血餅が肉芽組織へ置き換わり、穴の入り口が狭まり始めます。
2〜4週間:歯ぐきの表面が閉じ、外見上は治ったように見える段階です。
3〜6か月:内部が硬い骨で満たされ、指で触れても段差を感じなくなります。

歯ぐきが閉じる時期と骨が埋まる時期の差

歯ぐきは血流が豊富なため、2〜4週間で穴を覆います。一方で骨の再生速度は緩やかで、同じ空間を埋めるのに数か月必要です。この差が「治ったはずなのにくぼみが残る」という感覚を生みます。舌で触れて浅いへこみを感じても、痛みや臭いがなければ経過観察で構いません。

骨の再生を遅らせる生活習慣

骨の再生を最も妨げるのは喫煙です。ニコチンが血管を収縮させ、修復に必要な酸素と栄養が届きにくくなります。次に影響するのが睡眠不足と偏った食事で、たんぱく質が不足すると組織の材料そのものが足りません。2026年現在も、禁煙期間を長く保った方ほど経過が安定する傾向は変わりません。抜歯後は最低1週間、可能なら1か月の禁煙を目標にしてください。

6. 抜歯当日にやってはいけない事

抜歯当日に避けるべき行動は、血流を強める行為と口の中に圧力をかける行為の2種類に整理できます。具体的には入浴・飲酒・運動・喫煙・強いうがい・ストローの使用が該当します。いずれも血餅を流すか、いったん止まった出血を再開させる原因になります。判断の基準は単純で、体が温まる行動と口をすぼめる動作を当日は行わないと決めてください。入浴は湯船につからず、38度前後のシャワーを5分程度で済ませると安全です。運動は軽い散歩までとし、筋力トレーニングやランニングは翌々日以降へ回してください。飲酒は血管を広げるため、最低でも24時間、腫れが強い場合は3日間空ける判断が現実的です。実務での傾向として、当日夜に出血が止まらないと連絡してくる方の大半は、入浴か飲酒のいずれかを行っています。麻酔が切れる2〜3時間後までは頬や唇の感覚が戻らず、噛んでも痛みを感じません。食事は麻酔が完全に切れてから始め、最初はスープやゼリーなど噛まずに飲み込める物を選んでください。当日は「température を上げない・吸わない・すすがない」の3点を貼り紙にして見える場所へ置くと、うっかりを防げます。

入浴:湯船は避け、ぬるめのシャワーを5分程度にとどめて体温を上げすぎないようにします。
飲酒:血管が広がり再出血を招くため、最低24時間、腫れが強ければ3日間は控えます。
運動:心拍が上がる運動は48時間空け、当日は室内での軽い移動のみに制限します。

入浴・飲酒・運動を控える時間の目安

控える時間は行為によって異なります。入浴と飲酒は24時間、激しい運動は48時間が基本の目安です。腫れや出血が続いている場合は、それぞれ1〜2日延ばしてください。翌日に再開する際も、いきなり長風呂や飲み会に戻さず、短時間から様子を見る進め方が安全です。少しでも脈打つ痛みが出たら、その時点で中止して安静に切り替えてください。

麻酔が切れるまでの過ごし方

下あごの麻酔は2〜3時間、上あごは1〜2時間で切れます。感覚が戻る前に食事をすると、頬の内側や舌を噛んでも気づきません。実際に、麻酔が残ったまま昼食をとって口内炎を作る方が一定数います。飲み物は常温の水から始め、しびれが完全に消えてから食事へ移ってください。会話や仕事は当日から可能ですが、人前で話す予定は翌日以降に調整すると負担が減ります。

付随記事:親知らずを抜く際のリスクとトラブル対策

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7. 痛み止めを飲むタイミング

痛み止めは、麻酔が切れる前に1回目を飲むのが最も効果的な使い方です。痛みが出てから服用すると、薬が効き始めるまでの30〜60分間を痛みに耐えることになります。処置終了から1時間以内、遅くとも麻酔のしびれが薄れてきた時点で1錠目を服用してください。多くの歯科医院で処方されるのはロキソプロフェンやアセトアミノフェンで、次の服用まで最低4〜6時間空ける必要があります。痛みのピークは抜歯翌日から2日目で、以降は1日ごとに軽くなります。この期間は痛みを感じる前に定期的に飲む方法が、結果的に総服用量を減らします。現場でよくある失敗は、「なるべく薬に頼りたくない」と我慢して痛みが強くなってから飲み、効きが悪いと感じて短時間で追加してしまうパターンです。胃への負担を避けるため、空腹時は避けて軽く何か口にしてから服用してください。処方薬が足りなくなりそうな場合は、市販薬で代用する前に医院へ相談する判断が安全です。3日を過ぎても痛みが減らない、または増しているなら、薬の追加ではなく受診を選んでください。

痛みのピークと服用間隔

痛みのピークは抜歯後24〜48時間に集中します。この2日間は、痛みが完全に消えるのを待たず、指示された間隔で規則的に服用する方法が有効です。3日目以降は必要なときだけに切り替え、5日目までにほとんど不要になるのが標準的な経過です。服用時刻をメモに残すと、間隔を誤って詰めるミスを防げます。夜間の痛みが心配な場合は、就寝前の服用を組み込んでください。

市販薬と処方薬の使い分け

基本は処方薬を優先してください。処方薬は抜歯内容に合わせて種類と量が決められています。市販薬を併用すると同じ成分が重なり、上限量を超える危険があります。やむを得ず市販薬を使う場合は、処方薬の成分名を確認し、同系統を避けてください。抗菌薬が出ている場合は、痛みが引いても指示された日数分を飲み切ることが再感染の予防になります。

関連ニュース:親知らずと歯科治療の関係

8. 日進市で術後フォローする歯医者

親知らずの抜歯を任せる歯科医院は、抜いた後に連絡が取れるかどうかで選んでください。抜歯そのものは30分前後で終わりますが、経過を左右するのは術後の1週間です。確認しておきたいのは、急な痛みや出血が起きたときの連絡先、休診日の対応、翌日以降に診てもらえる枠の有無の3点です。日進市には駅周辺から住宅地まで歯科医院が分布しており、通勤経路や自宅からの距離で選択肢を絞れます。術後3日以内に再受診できる距離かどうかを、選ぶ段階で確認してください。抜歯前の説明で、腫れの見込み・仕事を休むべき日数・食事の制限期間を具体的に伝えてくれる医院は、術後の対応も整っている傾向があります。パノラマ撮影やCTで神経との位置関係を事前に確認しているかも判断材料です。深く埋まった親知らずや神経に近い症例では、口腔外科への紹介が適切な場合もあります。実務での傾向として、抜歯後の不安の多くは「これが正常か分からない」という情報不足から生じます。予約時に術後の連絡方法を一言確認しておくだけで、当日以降の安心感が大きく変わります。

抜歯後に相談しやすい医院の条件

相談しやすさは、電話がつながる時間帯と当日枠の確保で決まります。土曜診療がある医院は、平日勤務の方にとって再受診のハードルが下がります。抜歯前に「痛みが強い場合はいつ連絡すればよいか」を尋ね、明確な回答があるか確かめてください。説明を紙で渡してくれる医院は、帰宅後に読み返せる点で負担が軽くなります。

連絡すべき症状の判断基準

連絡の目安は4つあります。ガーゼを噛んでも1時間以上出血が続く、3日目以降に痛みが増す、38度以上の発熱がある、口が指2本分開かない状態が続く場合です。いずれかに当てはまるなら、様子を見ずに電話してください。夜間や休診日は、地域の休日診療窓口を事前に控えておくと迷いません。判断に迷う段階で相談する行動が、悪化を防ぎます。

9. 縫合糸を外すまでの通院

縫合した場合、糸を外す抜糸は抜歯から5日後から10日後に行います。処置時間は3〜5分ほどで、麻酔を使わないことがほとんどです。痛みは糸が引っ張られる一瞬の違和感程度で、多くの方が「思ったより何もなかった」と話します。抜糸は治癒の確認を兼ねた大切な通院であり、痛みがないからと自己判断で行かない選択は避けてください。糸を残したままにすると、周囲に汚れが付着して歯ぐきが腫れる原因になります。抜歯前後の通院回数は、抜歯当日・翌日または数日後の消毒・抜糸の合計2〜3回が一般的です。抜糸の日に、穴の状態と骨の治り具合も併せて確認してもらえます。溶ける糸を使った場合は抜糸が不要なこともありますが、その場合でも経過確認の受診は受けてください。実務での傾向として、抜糸を先延ばしにした方ほど歯ぐきの腫れを訴えます。糸が途中で切れたり外れたりした場合も、慌てず医院へ連絡して指示を仰いでください。予約はできる限り抜歯当日のうちに取り、日程を確定させておくと通い忘れを防げます。

抜糸の時期:抜歯から5〜10日後が標準で、傷の状態により前後します。
所要時間:3〜5分程度で終わり、麻酔を使わない場合がほとんどです。
通院回数:抜歯当日を含めて合計2〜3回が目安になります。

抜糸までの期間に気をつける動作

抜糸までの期間は、糸に舌や指で触れないことが最優先です。気になって触るうちに結び目がゆるみ、早期に外れてしまいます。歯磨きは糸の部分を避け、周囲の歯は毛先の柔らかいブラシで通常どおり清掃してください。大きく口を開ける動作も、傷口が引っ張られるため2〜3日は控えめにしてください。

糸が取れた場合の対応

糸が自然に外れても、慌てる必要はありません。抜歯から5日以上経過していれば、傷は自力で閉じ始めています。ただし出血が続く場合や傷口が大きく開いて見える場合は、その日のうちに連絡してください。外れた糸を戻そうとする行為は感染の原因になるため、絶対に行わないでください。予約日は変更せず、そのまま受診して確認を受ける流れが安全です。

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10. 完全に落ち着くまでの経過

抜歯後の不快感が完全に消えるまでは、おおむね1か月から3か月を見込んでください。日常生活への支障は3日から1週間でほぼなくなり、腫れは2〜3日目をピークに1週間で引きます。頬の内出血による黄色いあざが出た場合も、7〜10日で自然に消えます。段階ごとに終わる症状が異なるため、いま何が残っているかで進み具合を測れます。1か月を過ぎても残りやすいのが、穴のくぼみと軽い違和感の2つです。これらは骨の再生が続いている証拠で、痛みや臭いを伴わなければ心配ありません。2026年現在も、抜歯後の経過を判断する基準は痛みの推移と腫れの引き方が中心です。一方で、下あごの親知らずでは唇や舌のしびれが数週間続くことがあり、この症状は自己判断せず担当医へ報告してください。仕事や学校の復帰は翌日から可能な方が大半ですが、人前で話す職種や力仕事は2〜3日空けると安心です。3か月後の時点で気になる点が残っていれば、定期健診の際に一度確認してもらう進め方をおすすめします。

腫れと違和感が引く順序

最初に引くのは出血、次に痛み、最後に腫れという順序です。出血は当日中、痛みは3〜5日、腫れは1週間が目安になります。口が開きにくい症状は腫れと連動し、腫れが引くにつれて改善します。冷やしすぎは血流を落として治りを遅らせるため、冷却は抜歯当日の数時間までにとどめてください。翌日以降は自然な回復に任せる姿勢が適切です。

経過観察で受診すべきサイン

1週間を過ぎても腫れが引かない、膿のような味や臭いが続く、しびれが3週間以上残る場合は受診してください。これらは自然には解消しにくい症状です。穴からの出血が再び始まった場合も同様です。判断に迷ったら、症状が出た日付と内容をメモして電話で伝えると、必要な処置を的確に案内してもらえます。

抜歯後の穴と向き合うための行動指針

親知らずを抜いた後の穴は、血餅を土台として歯ぐきが2〜4週間で閉じ、骨は3〜6か月かけて満たされます。治癒の速度を上げる方法はありませんが、血餅を守る行動によって遅れを防ぐことは可能です。当日の過ごし方と3日目以降の痛みの推移、この2点を意識するだけで経過は安定します。

守るもの:血餅を流さないため、当日はうがい・吸う動作・入浴を避けます。
測る指標:3日目以降に痛みが増すかどうかで、正常かドライソケットかを判断します。
次の行動:抜糸の予約を当日中に確定し、異変時の連絡先を控えておきます。

親知らずの抜歯後の穴に関するよくある質問

Q
抜歯後の穴はいつ完全に塞がりますか

A. 歯ぐきは2〜4週間、骨が満たされるのは3〜6か月です。

表面が閉じても内部の再生は続きます。2か月後にくぼみが残っていても、痛みや臭いがなければ正常な経過です。

Q
穴に詰まった食べかすは取るべきですか

A. 自分で取り除く必要はありません。

唾液と舌の動きで自然に排出されます。爪楊枝や洗浄器を使うと組織を傷つけるため、気になる場合は歯科で洗浄を受けてください。

Q
ドライソケットはどう見分けますか

A. 3日目以降に痛みが増すかどうかで判断します。

通常の痛みは翌日をピークに減ります。鎮痛薬が効きにくく耳まで痛みが広がる場合は、抜歯した医院へ連絡してください。

Q
抜歯当日に入浴や飲酒はできますか

A. どちらも24時間は避けてください。

血流が高まり再出血の原因になります。当日は38度前後のシャワーを5分程度にとどめ、激しい運動は48時間空けてください。

次に読む:親知らずの抜歯に関する不安を解消!よくある質問

 

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執筆者

丘の上歯科醫院 院長

平成16年:愛知学院大学(歯)卒業
IDA(国際デンタルアカデミー)インプラントコース会員
OSG(大山矯正歯科)矯正コース会員
YAGレーザー研究会会員

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