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院長:内藤 洋平

〒458-0925
名古屋市緑区桶狭間1910
TEL:052-627-0921

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歯科コラム

年齢に関係なく起こる歯茎の痩せにどう向き合うか【原因・対処・予防を徹底解説】

年齢に関係なく起こる歯茎の痩せにどう向き合うか|若年層にも忍び寄る歯茎後退のリスクとその対策
「歯茎の痩せ」と聞くと、年配の方に多い口腔トラブルという印象を持つ人が少なくありません。しかし近年、20代や30代の若年層でも歯茎の後退が進行しているケースが増えています。歯茎が下がることで歯の根元が露出し、見た目の老化、知覚過敏、虫歯、さらには歯の動揺や脱落など、様々なリスクが伴います。

本記事では、年齢に関係なく発生する歯茎の痩せに対して「なぜ起きるのか」「どう防ぐか」「進行した場合の対処法」など、あらゆる観点からアプローチします。歯茎の健康は、単に歯を守るためだけでなく、全身の健康や日常生活の質を左右する重要なファクターです。特に若い方にとって、早期の気づきと正しいケアは将来の大きな財産になります。

歯茎が下がる原因には加齢以外にも、歯ぎしりや噛みしめ、強すぎるブラッシング、炎症、生活習慣の乱れなどが挙げられます。これらを見逃してしまうと、気付かないうちに歯茎は少しずつ退縮し、取り返しのつかない状態へと進行してしまいます。さらに、審美面の悩みにもつながるため、笑顔やコミュニケーションに自信を持てなくなるケースも少なくありません。

記事では、初期サインの見つけ方から、歯科医院での治療法(CTGなど)、日常生活での予防策、正しい歯磨きと道具の選び方、再発を防ぐための習慣、さらには信頼できる歯科医の選び方まで、多角的に解説します。

歯茎の痩せに気づくことは、自分の健康と真剣に向き合うきっかけでもあります。若くても「まだ大丈夫」と思わず、将来のために今から始めるべきケアについて、じっくりと学んでいきましょう。

 


目次

1. 若い人でも注意が必要な理由
2. 歯茎後退の初期サインを見逃さない
3. 歯ぎしりが与える悪影響
4. 加齢による口腔環境の変化
5. 進行度に応じた対処法
6. CTGによる見た目の改善例
7. 歯磨きの見直しポイント
8. おすすめの歯ブラシとケア用品
9. 再発しないための習慣とは
10. 歯科医選びで重要なこと


 

1. 若い人でも注意が必要な理由

歯茎の痩せ、すなわち歯肉退縮は、一般的に高齢者に多い口腔トラブルと思われがちですが、実は20代〜30代の若年層でも珍しくありません。しかも、その背景には日常生活に潜むさまざまな習慣が関与しており、自覚症状が乏しいまま進行する点が特徴です。

近年の調査によると、20代後半〜30代前半の約3割が「歯が長くなった気がする」「歯の根元が見えてきた」といった違和感を感じていると報告されています。この現象は、加齢ではなく「生活習慣」「ストレス」「歯磨き習慣」「食生活」など、複数の要因が積み重なって発生するのです。

まず、最大の要因は過剰なブラッシング圧です。強く磨きすぎることで歯茎が削れてしまい、徐々に退縮していきます。特に硬い歯ブラシや研磨剤入りの歯磨き粉を使っている人は要注意。正しいブラッシング方法を知らずに力任せに磨くことで、知らぬ間に歯茎を傷めてしまうのです。

さらに、歯ぎしりや食いしばりも若年層に増えており、これも歯茎の痩せを加速させる要因です。ストレスや緊張が強い人ほど無意識のうちに噛み締めており、歯と歯茎にかかる負荷が慢性的に高まり、歯肉が退縮していきます。

また、口呼吸や歯列不正、歯並びの乱れも原因となります。これらは一部の歯に負担を集中させたり、口腔内の乾燥を招いたりするため、歯茎の健康を損なうリスクが高まります。特にスマホを多用する現代では、姿勢の悪化からくる「スマホ口呼吸」も問題視されています。

これらのリスク要因は、若いからといって免れるものではなく、むしろ生活の乱れがちな若年層に多く見られる傾向です。歯茎の後退は一度進行すると元に戻すことが難しく、見た目の老化や知覚過敏、最悪の場合は歯の脱落につながることもあります。

したがって、若いからこそ早期に意識を持ち、セルフケアと定期検診を習慣化することが必要です。10代後半からすでに予防を始めることで、将来の口腔トラブルを大幅に減らすことができるのです。

 

 

2. 歯茎後退の初期サインを見逃さない

歯茎の後退はゆっくりと進行するため、初期段階では自覚症状がほとんどありません。しかし、そのサインを早期にキャッチできれば、対処も比較的容易です。ここでは、見逃してはいけない歯茎後退の兆候を解説します。

まず注目すべきは、「歯の長さ」です。鏡で歯を見たときに「最近、歯が長くなった気がする」と感じるなら、歯茎が下がっている証拠かもしれません。歯は根元まで長さがありますが、健康な状態ではその多くが歯茎に覆われています。歯の露出部分が増えたように見えるのは、歯茎が痩せているサインです。

次に、歯の根元の色の変化もポイントです。歯の表面(エナメル質)は白く見えますが、根元の象牙質はやや黄色味を帯びています。そのため、「歯と歯の境目が黄ばんできた」と感じた場合、歯茎が下がり、象牙質が露出してきている可能性が高いです。

また、冷たいものや甘いものを口にしたときのしみる感覚も見逃せません。これは「知覚過敏」と呼ばれる症状で、歯茎の後退によって保護されていた歯の根元が露出し、神経が刺激を感じやすくなるために起こります。

加えて、歯と歯の間に隙間ができた歯垢が溜まりやすくなったといった日常の変化も要チェックです。歯茎が痩せることで歯間部が広がり、汚れがたまりやすくなり、さらなる歯周病のリスクが高まる悪循環を生み出します。

最も重要なのは、「違和感を感じたときには放置しない」ことです。歯茎の痩せは自然に戻ることはほぼなく、早期の対応がダメージを最小限に抑える鍵となります。少しでも「いつもと違う」と思ったら、すぐに歯科医の診察を受けましょう。

定期検診では、プロの目によって目視ではわかりにくい退縮の度合いや歯周ポケットの深さなども測定され、進行の程度に応じた対策が取られます。見た目だけで判断せず、数値とプロの判断に基づいてケアを行うことが重要です。

 

 

3. 歯ぎしりが与える悪影響

歯ぎしり(ブラキシズム)は、無意識のうちに上下の歯を強くこすり合わせる行為で、成人の約70%が何らかの形で経験しているとされます。特に就寝中の歯ぎしりは気づきにくく、日常生活に深刻な影響を及ぼすことがありますが、その中でも注目すべきなのが「歯茎への影響」です。

歯ぎしりが起こると、歯に強い力が加わります。この力は噛む力の2〜3倍にもなり、1本あたりに数十kgの圧が加わることもあります。歯と歯茎の接合部には強いストレスがかかり、その繰り返しによって歯茎が徐々に剥がれていくのです。

この結果として現れるのが、歯肉退縮と歯槽骨の吸収です。歯茎が下がるだけでなく、歯を支える骨が失われてしまうため、歯がグラついたり、最悪の場合は抜歯に至ることもあります。

さらに、歯ぎしりによる影響は口腔内にとどまりません。歯がすり減り、知覚過敏が悪化する、詰め物や被せ物が割れる、顎関節症を引き起こすなど、多岐にわたります。また、顔の筋肉に過度な緊張がかかるため、頭痛や肩こり、首のこりといった全身の不調に波及することもあるのです。

では、なぜ歯ぎしりが起こるのでしょうか。多くの場合、ストレスや不安、緊張が引き金になります。とくに現代社会では、仕事や人間関係、スマホによる姿勢の悪化など、日常にさまざまなストレスが存在し、知らず知らずのうちに歯ぎしりを誘発しています。

歯科では、歯ぎしりの対策としてナイトガード(マウスピース)の使用が推奨されます。これにより、歯や歯茎にかかる圧力を軽減し、摩耗や退縮の進行を防ぐことが可能です。また、ストレスの緩和、良質な睡眠習慣、姿勢の改善など、生活習慣全体を見直すことも必要不可欠です。

歯ぎしりは一見無害に思える行為ですが、放置すれば確実に歯茎を蝕む「静かなリスク」です。日中の食いしばりや無意識の顎の緊張にも注意を払い、早期発見と継続的な対策が歯茎の健康を守る大きな力となります。

 


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4. 加齢による口腔環境の変化

年齢を重ねるにつれて身体のさまざまな部位が変化するのと同様に、口腔内にも顕著な変化が現れます。特に歯茎に関しては、加齢に伴う自然な変化と生活習慣の影響が複雑に絡み合い、歯肉退縮を引き起こす大きな要因となります。

まず大前提として、加齢により唾液の分泌量が減少する傾向があります。唾液には自浄作用や抗菌作用、再石灰化の促進など、多くの役割があり、口腔内の健康を維持するために不可欠です。高齢になるとこの唾液の量が減るため、細菌が繁殖しやすくなり、結果として歯茎が炎症を起こしやすくなります。

また、加齢によって歯周組織の血流量が低下し、組織の修復能力も落ちていきます。そのため、歯茎が傷ついた場合や炎症が起きた場合でも回復が遅れ、慢性的な歯周病へとつながるリスクが高まるのです。さらに、骨密度の減少により歯槽骨(歯を支える骨)が次第に吸収され、歯茎が下がって歯の根が露出しやすくなります。

加齢に伴って歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)が深くなる傾向もあります。厚生労働省の調査では、40歳を超えた人の約8割が何らかの歯周病に罹患しているというデータもあり、見た目では判断しにくい進行性のリスクが高まることがわかっています。

義歯や差し歯の使用が増えることも加齢による変化の一つです。これらの人工物は天然の歯とは異なる清掃が必要であり、扱い方を誤ると歯茎への圧力がかかって退縮を招くことがあります。また、合わない入れ歯は歯茎の摩耗を引き起こし、骨の吸収や口内炎の原因にもなります。

さらに、視力や手先の衰えにより歯磨きが不十分になったり、介護の必要が出てくることも加齢の影響として見逃せません。自分で十分にケアできなくなることで、プラークが溜まりやすくなり、炎症や退縮を進行させてしまいます。

このように、加齢は歯茎の痩せを招く要因が多重に絡み合っているため、日々のケアの質と量を見直すことが非常に重要です。歯科医院での定期的な検診はもちろん、加齢に対応した適切なブラッシング法やケア用品の選定、栄養バランスの見直しが不可欠です。

 

5. 進行度に応じた対処法

歯茎の痩せには個人差があり、その進行度によって対処法も大きく異なります。適切な対策を講じるためには、歯茎の状態を正確に把握し、進行段階に応じた治療とセルフケアを実施することが重要です。

初期段階では、歯茎がわずかに後退しているものの、歯のグラつきや強い知覚過敏は見られない状態です。この段階では、まず歯周病の有無を確認し、炎症がある場合はプラークや歯石の除去を行います。スケーリング(歯石除去)やルートプレーニング(歯の根面の滑沢化)といった基本的な歯周治療が中心となり、日常のブラッシング方法の改善が非常に効果的です。

中等度まで進行すると、歯の根元がはっきりと見え始め、冷たいものがしみる、歯間の隙間が目立つといった症状が現れます。この段階では、歯周ポケットの深さが4mm以上に達していることも多く、通常のスケーリングだけでは不十分な場合があります。必要に応じて歯周外科処置が検討され、感染源の除去や、失われた組織の再生を促す治療が行われます。

さらに進行が進むと、歯の動揺(グラつき)が始まり、食事や会話に支障をきたすこともあります。この重度の状態では、歯周組織の再生療法や結合組織移植術(CTG)、歯槽骨再建などの外科的処置が必要になることもあります。また、失った歯茎の見た目を改善するために審美目的の治療も併用されることがあります。

歯茎が痩せてしまった場合、自然に元に戻ることは基本的にありません。そのため、対処の中心は「これ以上の進行をいかに防ぐか」に置かれます。歯ぎしりへの対策としてナイトガードの装着、ブラッシング圧の見直し、禁煙、ストレスマネジメントなど、生活習慣の改善が治療と並行して求められます。

治療後も再発を防ぐためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。3ヶ月〜6ヶ月に1度の定期検診を習慣にし、歯茎の状態をプロの目でチェックしてもらうことが、長期的な歯茎の健康維持につながります。

 

 

6. CTGによる見た目の改善例

結合組織移植術(CTG:Connective Tissue Graft)は、進行した歯茎後退に対して、歯茎の厚みとボリュームを回復させるための高度な歯周形成外科治療です。歯茎が下がりすぎて歯の根元が露出してしまった場合でも、審美的・機能的な回復を可能にする有力な選択肢として注目されています。

CTGの基本的な仕組みは、患者自身の口腔内、主に上顎の口蓋(こうがい)部分から健康な結合組織を採取し、それを歯茎が後退した部分に移植するという方法です。採取された結合組織は、薄くなっていた歯茎にボリュームを与える役割を果たし、移植後に自然な色調と質感を持つ歯茎へと再生します。

特に審美領域、つまり前歯など人目に触れやすい部分では、見た目の印象に大きく関わるため、CTGの効果は非常に大きいです。露出した歯の根元が再び歯茎で覆われることにより、若々しい印象が戻り、自信を持って笑えるようになるという患者の声も多く聞かれます。

治療の成功率は高く、近年ではマイクロサージェリー(顕微鏡手術)や低侵襲の手法が発達したことにより、患者への負担も大幅に軽減されています。施術後のダウンタイムは数日から1週間程度で、痛みも局所麻酔下で行うため軽度で済むケースが多いです。

ただし、CTGは高度な技術を要するため、歯周外科の経験が豊富な歯科医師のもとで行う必要があります。また、全てのケースに適応できるわけではなく、歯周病が安定していること、移植部位に十分な支持骨があることなど、いくつかの条件が揃う必要があります。

審美的な改善だけでなく、機能的にも大きなメリットがあります。厚みのある歯茎は外的刺激から歯を保護しやすく、再発防止にもつながります。また、象牙質の露出による知覚過敏が緩和されることも多く、患者の生活の質向上に寄与する治療法と言えるでしょう。

CTGは、単なる外見の修正にとどまらず、「歯茎を守り抜く」という根本的な機能回復を担う治療です。歯茎の後退に悩む人にとって、積極的に検討すべき選択肢の一つであることは間違いありません。

 


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7. 歯磨きの見直しポイント

歯茎が痩せる原因の一つは、日常的な歯磨きによるダメージです。清潔に保つつもりで力強くブラッシングしてしまうと、かえって歯茎を傷つけ、退縮を進めてしまうことがあります。

まず重要なのはブラッシングの力加減です。目安としては、毛先が軽くしなる程度の圧力(150g〜200g)が適切です。強すぎる力でのブラッシングは歯茎を削るように摩耗させ、長期的には歯の根元が露出してしまいます。

次に見直したいのがブラッシングの角度と方法です。歯と歯茎の境目に45度でブラシを当てる「バス法」が効果的とされ、毛先を軽く歯肉溝に入れることで歯垢を取り除きつつ、歯茎を痛めにくくなります。

また、磨く時間は3分程度が理想的です。急いで行うと磨き残しが出やすく、特に奥歯や歯並びの悪い部分は丁寧に時間をかけて磨く必要があります。さらに、歯間ブラシやデンタルフロスも併用することで、歯と歯の間の清掃も徹底できます。

歯磨き粉にも注意が必要です。研磨剤の多いものを長期的に使うと、歯茎やエナメル質に悪影響を与えかねません。できるだけ低研磨、もしくは知覚過敏・歯周病ケア専用の製品を選ぶと安心です。

最後に、歯磨きのタイミングと頻度も見直しましょう。基本は1日2〜3回、特に就寝前のブラッシングは細菌の繁殖を防ぐ意味で非常に大切です。日々の歯磨きを正しく行うことで、歯茎の退縮はかなりの確率で予防できます。

 

 

8. おすすめの歯ブラシとケア用品

歯茎が痩せ始めたら、道具の見直しが必要です。まず歯ブラシは「やわらかめ」が基本です。硬すぎるブラシは歯茎を傷つけやすく、長期的には歯肉退縮を招きやすくなります。特に極細毛の歯ブラシは、歯と歯茎の隙間まで毛先が入りやすく、優しく汚れを除去できます。

毛先の形状も重要です。山切りカットや先端が細くなっているタイプは、歯周ポケットや歯間部にアプローチしやすく、丁寧な清掃が可能になります。ヘッドは小さめのほうが奥歯まで届きやすく、細かい動きにも対応しやすいです。

電動歯ブラシもおすすめです。音波や超音波タイプは手磨きよりも微細な振動で効率よくプラークを除去し、力の入れすぎを防ぐことで歯茎への負担を軽減します。

また、歯間ブラシやデンタルフロスは、歯と歯の間の清掃に欠かせません。特に歯茎が下がって隙間が広くなっている場合、歯間ブラシが有効です。サイズは個人差があるため、歯科医での確認が推奨されます。

マウスウォッシュは、アルコールフリーで抗炎症作用のあるタイプが望ましいです。刺激が少なく、歯茎への優しさと殺菌効果を両立できます。CPC(塩化セチルピリジニウム)やIPMPなどの成分が含まれているものが効果的です。

これらの道具を適切に使い分けることで、歯茎への負担を最小限に抑えつつ、口腔内を清潔に保つことが可能です。自分に合ったケア用品を選ぶことが、日々の積み重ねで大きな差を生むポイントになります。

 

9. 再発しないための習慣とは

歯茎の痩せは治療後に再発するケースも少なくありません。その原因の多くは、生活習慣の中に潜んでいます。だからこそ、再発防止には日々の行動の見直しが不可欠です。

まずはセルフケアの徹底です。正しいブラッシングを継続することが、歯茎の健康維持に直結します。特に夜のケアは重要で、寝ている間は唾液の分泌が減り、細菌が増殖しやすくなります。ブラッシングだけでなく、歯間ブラシやマウスウォッシュの活用も習慣にしたいところです。

生活習慣の改善もポイントです。喫煙は歯周組織への血流を低下させ、治癒力を著しく落とします。また、ストレスや睡眠不足も免疫力を下げ、口腔内環境に悪影響を与えます。ビタミンCやEを含む食事を意識して摂ることも大切です。

歯ぎしりや食いしばりは、知らず知らずのうちに歯や歯茎に強い圧力を与えています。これを防ぐためには、ナイトガードの使用や日中の意識改革が効果的です。特にデスクワークやスマートフォン使用時には、噛み締めを意識して緩める習慣が求められます。

そして、3ヶ月に1回の定期的な歯科受診を続けることも欠かせません。歯科医によるメンテナンスは、早期発見と早期対応につながり、再発リスクを大きく下げる要因になります。

歯茎の健康を守るのは、日々の「ちょっとした習慣」の積み重ねです。一度きりの治療に頼るのではなく、根本からの生活改善こそが、再発を防ぎ、美しい口元を長く保つための確かな道となります。

 


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10. 歯科医選びで重要なこと

歯茎の痩せに対して適切な対処を行うには、信頼できる歯科医を選ぶことが何よりも重要です。特に歯周病治療や歯周形成外科(CTGなど)といった専門性の高い治療を必要とする場合、歯科医の技術や経験は治療効果を大きく左右します。

まず注目したいのは、その歯科医が「歯周病治療」に力を入れているかどうかです。一般歯科であっても、歯周病に関する知識と技術が豊富な歯科医であれば、初期段階から適切な予防と治療を提供してくれます。歯周病学会認定医や専門医であれば、より安心して任せることができるでしょう。

また、カウンセリングにしっかりと時間をかけてくれるかどうかも重要な指標です。患者の口腔内の状況を丁寧に説明し、治療方針を一方的に押し付けずに複数の選択肢を提示してくれる歯科医であれば、長期的なパートナーとして信頼できます。特に歯茎の退縮は一過性の問題ではなく、継続的な管理が必要なため、患者とのコミュニケーションを重視する姿勢は欠かせません。

さらに、歯科医院の設備や衛生管理体制も確認すべきポイントです。デジタルレントゲンやCTスキャン、マイクロスコープなど、精密な診断が可能な設備が整っているかどうかは、より正確な治療計画を立てるために重要です。治療器具の滅菌やスタッフの衛生管理が徹底されているかも、信頼性の指標になります。

実際に治療を受ける前に、セカンドオピニオンを取るのも一つの手段です。特に高額な治療や外科的処置を提案された場合には、他の歯科医の意見を聞くことで、自分に本当に必要な治療かどうかを冷静に判断できます。

最近では、歯科医院のホームページや口コミサイトで詳細な情報を得ることもできます。診療方針や医師の経歴、院内の様子などを事前に確認することで、自分に合ったクリニックを絞り込む手助けになります。ただし、口コミはあくまで参考程度にとどめ、自分の目で確かめることが大切です。

最後に、通いやすさも見逃せない要素です。定期的なメンテナンスが必要な歯茎ケアでは、立地や診療時間がライフスタイルに合っているかが継続性を左右します。通院のストレスを感じると、治療が途中で途切れてしまうリスクが高まるため、生活圏内で無理なく通える場所を選ぶことが望ましいです。

歯科医選びは、単なる治療のためではなく、「自分の歯と歯茎の健康を一生守ってくれるパートナー」を見つける行為です。目先の価格や雰囲気だけで判断せず、長期的視点で信頼できる歯科医を選ぶことが、歯茎の退縮という問題に正しく向き合うための大きな一歩となります。

 

 

気づいた今から守る、歯茎と未来の健康

歯茎の痩せは、「年齢のせい」として片付けられがちな問題ですが、実際には若年層を含めたあらゆる年代に影響を与える深刻な口腔トラブルです。その原因は多岐にわたり、生活習慣、歯磨きの方法、ストレス、そして体質など、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。

一度進行してしまった歯茎の退縮は自然には元に戻りません。だからこそ、日々のケアや早期の気づき、そして正しい対応が何よりも大切になります。今回の記事では、歯茎の痩せの初期サインから原因、予防法、治療方法、再発を防ぐための生活習慣、さらには歯科医選びのコツまで、総合的に解説してきました。

特に重要なのは、「自分には関係ない」と思わないことです。自覚症状がなくても、すでに歯茎が静かに痩せ始めている可能性は誰にでもあります。毎日の歯磨きの力加減、正しい道具選び、そして食生活やストレスマネジメントにまで意識を向けることで、今ある歯と歯茎をしっかりと守ることができます。

また、歯科医院との関係も「治療の場」ではなく、「予防と相談の場」として捉え直すことが重要です。信頼できる歯科医とともに、自分に合ったケア方法を見つけ、メンテナンスを習慣化することが、将来にわたって美しい笑顔と健康な生活を維持するための鍵となります。

歯茎の健康は、見た目の美しさや噛む力だけでなく、全身の健康や生活の質にも直結します。「気づいたときが始めどき」です。今こそ、自分の歯茎と真剣に向き合い、未来の自分のためにできることから始めてみてください。

 


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