
この記事でわかること
歯周病が痛まない理由と慢性炎症の性質
進行の段階を示すポケットの深さと骨の画像
症状を待たずに検査の間隔を決める基準
名古屋市南区で歯周病を指摘されても、痛みがないため実感が持てないという声は少なくありません。結論から述べます。歯周病が痛まないのは、炎症が慢性の形で続き、骨の吸収に痛みの信号が出にくいためです。つまり痛みは進行の指標にならず、痛みを待つほど残せる歯は減っていきます。
この記事では、歯周ポケットの深さとレントゲンという二つの測定だけが段階を示すという事実を軸に、検査で何が見えるのかを順に整理します。読み終えたとき、自分が今どの段階にいるか、次の検査をいつ受けるべきかを、自分の言葉で判断できるようになります。
目次
痛覚が働かない慢性炎症の性質
気づいた時には手遅れという構造
名古屋市南区の検診で見つかる無自覚の進行
歯周ポケットの深さが示す段階
骨吸収はレントゲンで判明する
腫れと出血が唯一のサイン
自覚症状を待ってはいけない
名古屋市南区で定期検査を勧める歯医者
進行度で変わる治療の重さ
早期発見だけが歯を残す
1. 痛覚が働かない慢性炎症の性質
歯周病が痛まない理由は、炎症が急性ではなく慢性の経過をたどり、骨が失われる過程に痛みの信号がほとんど出ないためです。むし歯の痛みは、歯の内部にある神経が刺激を受けて生じます。一方で歯周病の舞台は、歯ぐきの内側と歯を支える骨の表面です。ここで起きているのは細菌の塊に対する体の防御反応であり、組織は少しずつ形を変えていきます。
進行の速さは一定ではありません。歯みがきの状態、喫煙、かみ合わせの力、全身の状態によって変わります。それでも共通しているのは、変化が一度にまとめて起きないという点です。人の感覚は緩やかな変化を検知しにくく、少し下がった歯ぐきや、わずかに増えた歯の揺れは日常に紛れます。2026年現在も歯周病が「静かに進む病気」と説明されるのは、この性質があるためです。
現場でよく見られるのは、痛みが出てから来院し、その1本だけの問題だと考えている状態です。実際には、同じ口の中の隣の歯も同じ環境で進んでいます。次に取るべき行動は単純です。痛みの有無ではなく、最後に歯周組織の検査を受けた時期を思い出すことから始めてください。
急性の痛みと慢性の炎症は性質が異なります
急性の炎症は、短期間に強く現れて痛み・腫れ・熱感をはっきり伴います。歯ぐきが急に腫れて眠れないという状態が、その典型です。これに対して慢性の炎症は、弱い刺激が長期間続くため、体がその状態を日常として受け入れてしまいます。歯周病の大半はこの慢性型で経過し、途中で急性の症状が一時的に混ざります。つまり痛みが出た時期は、進行が始まった時期ではありません。腫れて痛んだ経験が過去に一度でもあるなら、その前から静かな期間が続いていたと考えるのが自然です。
歯を支える骨には痛みを知らせる仕組みが乏しい
歯を支える骨は、歯の神経とは別の組織です。骨そのものが少しずつ減っていく過程では、痛みとして自覚される場面がほとんどありません。歯ぐきの表面で起きる炎症も、出血や色の変化が先に現れ、痛みは後回しになります。そのため本人が異変を感じるのは、支えが減って歯が動き始めた段階です。この時点では、失われた骨の高さを元どおりに戻すことは簡単ではありません。だからこそ、感覚ではなく測定値で状態を確認する必要があります。
2. 気づいた時には手遅れという構造
歯周病が「気づいた時には手遅れ」と言われるのは、自覚症状が出る順番が、組織の破壊よりも遅いという構造があるためです。歯ぐきの炎症、ポケットの深まり、骨の減少、歯の動揺という順で進みますが、本人が気づくのは最後の段階です。支えが半分近くまで減ってから初めて違和感が出ることもあります。痛みや揺れは、進行の入口ではなく出口に近い合図です。
もう一つの理由は、失われた骨が自然には戻らない点にあります。炎症を抑えれば進行を止める方向へ働きかけることはできますが、減った支えの高さがそのまま元に戻るわけではありません。歯ぐきの腫れが引くことと、骨が回復することは別の出来事です。ここを同じものとして受け取ると、治ったという誤解が生まれます。
よくある失敗は、揺れを感じてから数か月ようすを見るという判断です。その間も細菌の刺激は続き、支えはさらに減ります。結果として、残せたはずの歯が選択肢から外れる場面が出てきます。次に取るべき行動は、揺れや違和感を感じた時点でようすを見る期間を設けないことです。検査を受け、数値を確認してから判断してください。
支えを失った歯は元の状態へ戻しにくい
歯は骨に埋まって固定されているのではなく、繊維の束を介して支えられています。この支えが減ると、同じ力でかんでも歯は大きく動きます。支えの量は歯によって差があり、根の本数や形によっても変わります。動きが増えるとさらに力が集中し、炎症と力の負担が重なる状態になります。ここまで来ると、清掃だけでは進行を抑えきれない場合があります。早い段階なら選べた方法が、遅れるほど限られていくのが実際です。
揺れてから動くと選択肢が減ります
歯の揺れを感じてから相談した場合、まず炎症を抑える処置から始めます。支えが十分に残っていれば、清掃と経過観察で様子を追える場合があります。一方で支えが大きく減っていると、複数回の処置や外科的な選択、かみ合わせの調整を組み合わせる判断が必要になります。通院の回数も期間も、段階によって大きく変わります。早く動くほど、体への負担と時間の負担はともに小さくなります。日常の清掃だけで保てる範囲も、早い段階ほど広く残ります。
進行の順番

3. 名古屋市南区の検診で見つかる無自覚の進行
名古屋市南区で歯科検診を受けた方が指摘される内容の多くは、本人がまったく症状を感じていない段階の歯周病です。むし歯の確認のつもりで受診し、歯ぐきの検査で深いポケットが見つかるという流れは珍しくありません。検診では歯だけでなく、歯を支える組織の状態も確認します。ここで数値として異常が出ると、感覚とのずれが生まれます。
ずれが起きる理由は、検査が1本ずつ複数の面を測る手法だからです。歯の周囲を数点に分けて測るため、口全体では多数の測定点になります。自分では均一に磨けているつもりでも、奥歯の裏側など特定の面だけ深い値が出ることがあります。一部の面だけで進んでいる状態は、鏡を見ても気づけません。
実務でよくあるのは、数年ぶりの受診で「痛いところはない」と伝えたあとに、複数の歯で深い値が出るケースです。本人の実感としては何も変わっていません。この場合に必要なのは、驚くことではなく数値を記録して次の基準にすることです。名古屋市緑区桶狭間の丘の上歯科醫院でも、予防歯科を診療科目として掲げ、カウンセリングを重視する方針を示しています。まずは現状を数値で把握し、そのうえで通う間隔を決めてください。
検診で指摘される典型的なパターン
指摘の出方にはいくつかの型があります。多いのは、奥歯の一部だけ深いポケットがあるという指摘です。次に多いのが、全体的に歯ぐきが下がり、歯の根元が露出している状態です。どちらも痛みを伴わないため、伝えられて初めて認識します。自覚のなさは、進行の軽さを意味しません。指摘を受けた面がどこだったかを控えておくと、次回の比較がしやすくなります。
家族の指摘や口臭という間接的なサイン
本人が気づけない代わりに、周囲が先に気づく場合があります。起床時の口臭や、歯ぐきの色の変化を家族から指摘されるケースです。
ただし口臭には歯周病以外の原因もあり、これだけで判断はできません。間接的なサインは受診のきっかけにとどめるのが適切です。指摘を受けたら、自己判断で洗口液を増やす前に検査を受けてください。伝えるときは、いつから続いているかを整理しておくと話が早く進みます。原因の特定が先で、対処はその後になります。
4. 歯周ポケットの深さが示す段階
歯周ポケットの深さは、歯ぐきの縁から支えが残っている位置までの距離を示す数値です。一般に1〜3mmは健康的な範囲、4mm以上は注意が必要な深さ、6mm以上は進行した状態の目安として扱われます。この数値は、感覚では決して得られない情報です。測定にはプローブと呼ばれる目盛り付きの細い器具を使います。
測る場所は1本につき4点から6点で、上下の歯すべてを対象にします。歯の本数が多ければ、1回の検査で百を超える測定点になります。数値の分布を見ることで、進行の偏りが読み取れます。全体が浅くても1点だけ深い場合と、全体が均一に深い場合では、必要な対応が変わります。
よくある誤解は、深さの数値だけで重症度が決まるという理解です。実際には出血の有無、歯の動揺、骨の状態を合わせて判断します。数値が同じ4mmでも、炎症が強く出血する部位と、落ち着いている部位では意味が異なります。次に受診したときは、深さだけでなく出血した箇所がいくつあったかも聞いてください。出血する箇所が多いほど、炎症が広い範囲で続いていると考えられます。数値の意味を理解して初めて、検査は判断材料になります。
プロービングで測っているもの
プロービングは、細い器具を歯と歯ぐきのすき間へ静かに差し入れる検査です。測っているのはすき間の深さと、器具を当てたときの出血の有無です。健康な歯ぐきでは、器具が入る深さは限られ、出血もほとんど起きません。炎症がある部位では、器具が深く入り、触れた箇所から出血します。この違いが、目で見ただけでは分からない内部の状態を伝えてくれます。測るときの力加減は一定に保つ必要があり、担当者が替わっても手順はそろえます。
同じ数値でも意味が変わる場合があります
深さ4mmという数値には、二つの成り立ちがあります。一つは歯ぐきが腫れて縁が上に膨らんだ結果、見かけ上深くなっている状態です。もう一つは支えが実際に減って深くなった状態です。前者は炎症が落ち着くと数値が下がることがありますが、後者は下がりにくい傾向があります。両者を区別するために画像の確認が加わります。数値の変化を追うには、同じ条件で繰り返し測ることが前提になります。
| 深さの目安 | 一般的な状態 | 自覚症状 |
|---|---|---|
| 1〜3mm | 健康的な範囲とされる深さ | ほとんどなし |
| 4〜5mm | 炎症が続き清掃が届きにくい | 出血する程度 |
| 6mm以上 | 支えの減少が進んだ状態 |
動揺で気づく場合 |
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5. 骨吸収はレントゲンで判明する
骨がどれだけ減ったかは、レントゲン画像でしか確認できません。歯ぐきに覆われた内側の状態は、外から見ても触っても分からないためです。画像では歯の根の長さと、その周囲に残る骨の高さの関係が写ります。支えがどこまで下がっているかを確認することで、ポケットの深さの意味がはっきりします。
撮影には、口全体を一枚で写す方法と、数本ずつ細かく写す方法があります。前者は全体の傾向を、後者は部位ごとの詳細を確認するのに向いています。過去の画像と並べて比べることで、変化が起きているのかどうかを読み取れます。1枚だけでは、進行中なのか安定しているのかを判断しにくい場面があります。撮影の頻度は状態によって異なり、毎回すべてを撮り直すとは限りません。
実務での傾向として、初めて画像を見た方の反応は大きく分かれます。数値を聞いても実感が持てなかった方が、画像で骨の高さを見た途端に理解されることがあります。見えないものを見える形にすることが、検査の役割です。次の受診では、画像を一緒に見ながら説明を受けてください。過去のものが残っていれば、比較して見せてもらうことをおすすめします。
画像でしか見えない支えの高さ
歯の根は、見えている部分よりも長く骨の中に入っています。健康な状態では、根のほとんどが骨に囲まれています。歯周病が進むと、根の周囲の骨が上から失われていきます。
画像ではこの高さの低下が、影の形の変化として写ります。減った高さの割合が、進行度を判断する材料の一つになります。歯ぐきの見た目が落ち着いていても、内部では別の状態になっている場合があります。撮影の条件が変われば見え方も変わるため、比較には同じ方法が向いています。
全体に下がる形と一部がくぼむ形
骨の減り方には、大きく二つの形があります。一つは全体的に同じ高さで下がる形で、広い範囲に炎症が続いた場合に見られます。もう一つは、特定の歯の周囲だけがくぼむように減る形です。後者はかみ合わせの力や清掃の届きにくさが重なった部位で見られることがあります。形が違えば、必要な処置の内容も変わります。画像を確認せずに進め方を決めることは避けたほうが安全です。

6. 腫れと出血が唯一のサイン
痛みがほとんど出ない歯周病において、腫れと出血は数少ない自覚できるサインです。歯みがきのときに血がつく、歯ぐきが赤く丸みを帯びる、といった変化がこれにあたります。ただしこのサインも、進行の初期から中期にかけて現れる程度で、深刻さの目盛りにはなりません。出血がないから安全という判断は成り立ちません。
出血が起きる仕組みは単純です。炎症のある歯ぐきでは、内側の血管が刺激に弱くなっています。そこへブラシが触れると、弱い力でも出血します。逆に言えば、出血は炎症が続いているという合図です。血が出るから磨かないという判断は、炎症をそのまま残す結果になります。力を抜いて丁寧に触れ続けると、出血が落ち着く場合もあります。
現場でよくある誤解は、腫れが引いたら治ったという理解です。腫れは一時的に落ち着くことがありますが、ポケットの深さが浅くなったとは限りません。喫煙している方では、出血が出にくくなることも知られています。サインが弱いほど発見は遅れます。だからこそ、出血の有無にかかわらず年に一定回数の検査を組み込むことが現実的な対策になります。
歯みがきの出血が意味するもの
健康な歯ぐきは、通常のブラッシングでは簡単に出血しません。出血する部位があるなら、そこに清掃が届いていない可能性があります。毎回同じ場所から血が出る場合は、その部位の磨き方に課題があると考えられます。強くこするのではなく、ブラシの当て方と角度を見直すほうが効果的です。1〜2週間で変化がなければ、自己流の調整を続けずに相談してください。歯間の清掃器具が合っていない場合も、同じ部位の出血が続きます。
腫れが引いたことは治癒を意味しません
歯ぐきの腫れは、体調や清掃の状態によって波があります。数日で落ち着いたとしても、内部の炎症が消えたとは限りません。とくに一度腫れて痛んだ経験がある部位は、支えがすでに減っている場合があります。症状が消えたタイミングは、受診を先送りする理由になりやすい点が問題です。落ち着いているうちにこそ、正確な検査が受けられます。腫れた記憶がある部位は、受診時に場所を伝えておくと確認が確実になります。
7. 自覚症状を待ってはいけない
歯周病では、自覚症状を受診の合図にする方法が機能しません。症状が現れる順番が進行より遅く、しかも症状の強さと進行度が比例しないためです。痛みが出ないまま支えが減り続ける期間が、年単位で存在する点が最大の問題です。症状を待つという方針は、事実上「何もしない」と同じ意味になります。
代わりになるのが、期間で区切る方法です。前回の検査から3か月あるいは6か月といった間隔を決め、症状の有無にかかわらず受診します。間隔の長さは、ポケットの深さ、出血の箇所数、喫煙などの条件によって変わります。一律の正解はなく、検査結果から決めるものです。数値が安定している方と、深い部位が残る方では、必要な頻度が異なります。
よくある失敗は、痛みが消えた時点で通院をやめてしまう判断です。処置の途中で中断すると、炎症が残った部位から再び進みます。もう一つの失敗は、市販品だけで対処を続けることです。洗口液や歯みがき剤は補助であり、深い部位の汚れを取り除く役割は担えません。次の行動として、手帳やアプリに次回検査の予定日を先に書き込んでください。
症状が出る順番は最後に近い
進行の順番を並べると、炎症、ポケットの深まり、骨の減少、動揺という流れになります。本人が確実に気づくのは最後の動揺です。その手前の段階は、出血という弱いサインしか出しません。
つまり気づける材料が、進行のごく一部にしか存在しないことになります。気づけない期間を検査で埋めるという発想が必要です。順番を理解すれば、定期検査の意味が変わって見えます。検査は異常を探す作業ではなく、変化の向きを確かめる作業です。
待っている間に進むもの
受診を先送りしている間も、細菌の塊は毎日つくられます。清掃で届かない部位では、時間とともに固い沈着物へ変わります。
固まった沈着物は歯ブラシで取り除けず、器具による除去が必要です。この状態が続くと、炎症が途切れずに続く環境が完成します。半年の先送りが、次の検査の数値に表れることは珍しくありません。沈着物が増えるほど、1回の来院で終わる範囲も狭くなります。予定を決めて動くほうが、結果として負担は小さくなります。
受診の合図を決める
注意
この記事の数値は一般的な目安であり、診断や治療方針を示すものではありません。同じ深さの数値でも、出血の有無や骨の状態によって判断は変わります。症状や検査値の受け取り方は個人差が大きいため、実際の判断は歯科医院での検査と説明にもとづいて行ってください。
参考ページ:知っておきたい!小児歯科でのフッ素塗布の効果と注意点を専門家が解説
8. 名古屋市南区で定期検査を勧める歯医者
名古屋市南区で通う歯科医院を選ぶとき、判断材料になるのは検査の内容と説明の受け方です。歯周病は症状で追えないため、毎回同じ方法で測り、記録を残す体制があるかどうかが結果を左右します。ポケットの測定と画像の確認が定期的に行われているかを確かめてください。処置の内容だけで比べると、この違いは見えにくくなります。
もう一つの視点は、通い続けられるかどうかです。3か月から6か月ごとに受診する前提で考えると、移動時間と予約の取りやすさが現実的な条件になります。片道の移動が長いほど、間隔は空きやすくなります。続けられる距離かどうかを先に確認しておくと、途中で止まりにくくなります。
説明の受け方も見ておきたい点です。数値を伝えられるだけでは、自分の状態は把握できません。前回との比較や、どの部位に課題があるかを共有してもらえると、日々の清掃の狙いが定まります。名古屋市緑区桶狭間の丘の上歯科醫院は、名鉄・中京競馬場前駅を最寄りとし、駐車場を9台備えています。カウンセリングとコミュニケーションを重視する方針を掲げ、予防歯科を診療科目のひとつとしています。
検査の中身で選ぶという視点
定期検査と呼ばれる内容には幅があります。清掃だけで終わる場合と、ポケットの測定と記録まで含む場合では、得られる情報量が違います。歯周病の進行を追うには、後者が前提になります。
初回の受診時に、どこまでを検査として行うのかを尋ねておくと判断しやすくなります。検査の結果をどのような形で受け取れるのかも、あわせて確認しておくと安心です。記録が残る検査であれば、次回以降の比較材料になります。数値を見せてもらえるかどうかも、確認しておきたい点です。
説明の受け方で選ぶという視点
自分の口の状態を言葉にできるかどうかが、その後の行動を変えます。どの歯のどの面が深いのかを把握していれば、清掃の狙いが具体的になります。説明を受けたら、要点をその場でメモに残すことをおすすめします。次回はその項目がどう変わったかを確認します。質問をしにくい雰囲気だと、この積み重ねが途切れます。聞ける関係であるかどうかも、選ぶ基準に含めてください。

9. 進行度で変わる治療の重さ
歯周病の治療は、進行度によって工程の数と通院期間が大きく変わります。浅い段階であれば、清掃と歯みがきの調整を中心に経過を追う形が基本です。深い部位が増えると、歯ぐきの内側の清掃を複数回に分けて進める必要があります。口の中をいくつかのブロックに分け、1回の来院で範囲を区切って行う方法が一般的です。範囲を区切る理由は、1回あたりの負担を抑え、処置の精度を保つためです。
支えの減少が大きい場合は、清掃だけで環境が整わないことがあります。かみ合わせの調整や、外科的な処置を検討する場面も出てきます。段階が上がるほど、来院回数と期間は増えます。処置後も、状態を保つための定期検査は続きます。終わりのある治療と考えると、途中で止まりやすくなります。環境を保つ工程まで含めて、ひとつの流れとして考えてください。
実務でよくあるのは、初期の段階で見つかった方と、動揺が出てから来られた方の差です。前者は数回の来院で経過観察へ移れる場合がありますが、後者は工程が増えます。同じ病名でも負担はまったく違います。次に取るべき行動は、自分がどの段階にあるかを検査で確認することです。段階が分かれば、必要な通院の見通しも立てられます。
段階ごとに変わる工程の数
初期であれば、清掃とブラッシングの見直しが中心になります。中等度では、歯ぐきの内側に付いた沈着物を取り除く処置が加わります。重度になると、これに加えてかみ合わせや外科的な選択を検討する場面が出てきます。工程が増えるほど、来院の回数も期間も伸びます。どの段階から始めるかで、必要な時間は大きく変わります。同じ中等度でも、深い部位の数によって来院回数は変わります。
処置が終わっても検査は続きます
一連の処置が終わった後も、環境が変わらなければ同じ経過をたどります。細菌の塊は毎日つくられ、清掃の届きにくい部位は変わらないためです。そのため処置の完了後は、定期的な検査と清掃へ移行します。間隔は検査値に応じて決めます。数値が安定していれば間隔を伸ばす判断もありますが、自己判断では決めないでください。
| 段階 | 主な内容 | 通院の傾向 |
|---|---|---|
| 初期 | 清掃とブラッシングの調整 | 少ない回数で経過観察へ |
| 中等度 | 歯ぐきの内側の清掃を分割 | 複数回に分けて実施 |
| 重度 | かみ合わせや外科的処置の検討 | 工程が増え期間も伸びる |
10. 早期発見だけが歯を残す
歯周病で歯を残すために確実な方法は、症状が出る前に見つけて、進行を止める方向へ働きかけることです。骨が減ってからでは選べる方法が限られ、通院の負担も増えます。早期発見の実体は、特別な技術ではありません。決めた間隔で検査を受け、記録を比べるという単純な行為の積み重ねです。
具体的には、前回の検査日を起点に次回の予定を決めます。3か月か6か月かは検査値に応じて決まります。受診のたびにポケットの数値と出血の箇所数を確認し、前回と比べます。変化の向きが分かれば、対応は早められます。数値が悪化していれば、清掃の方法を見直す材料になります。改善していれば、今の方法を続ける根拠になります。
よくある失敗は、記録を医院任せにして自分では何も持たないことです。転居や通院先の変更があったとき、経過が分からなくなります。手元に検査日と主な数値を控えておくと、説明を受ける際にも役立ちます。名古屋市緑区桶狭間の丘の上歯科醫院では、一般歯科や予防歯科のほか、Er:YAGレーザーの紹介ページを公式サイトに設けています。まずは現在の状態を測ることから始めてください。
検査の間隔を先に決める
受診の予定は、症状ではなく日付で管理します。前回の検査日から3か月または6か月後を目安に、その場で次回を押さえておく方法が確実です。
予定が決まっていないと、忙しい時期に後回しになります。先送りの回数が、そのまま空白の期間になります。予定日は手帳やアプリなど、毎日目にする場所へ書いてください。間隔の長さは、検査結果を見ながら調整します。予約が取りにくい時期がある場合は、次回分をまとめて押さえる方法もあります。
記録を残して前回と比べる
1回の検査値だけでは、進行中かどうかは判断できません。同じ条件で測った複数回の記録があって初めて、変化の向きが読み取れます。控えておきたいのは、検査日、深い部位の場所、出血の箇所数の3点です。数値が同じでも、出血が減っていれば前進と読める場合があります。画像も撮影日を記録しておくと、比較の際に役立ちます。比べる材料を持つことが、早期発見の実務です。
痛みではなく数値で進行を見張る
歯周病が痛まないのは、慢性の炎症が静かに進み、骨の減少が痛みとして現れないためです。段階を示すのはポケットの深さと画像だけであり、自覚症状は判断材料になりません。名古屋市南区で通う医院を決める際も、検査と記録が続く体制かどうかを確認してください。今日からできるのは、次回の検査日を決めることです。
歯周病の進行と検査に関するよくある質問
痛みがなければ歯周病は心配いりませんか
A. 痛みの有無は進行度を示しません。
歯周病は慢性の炎症として進み、骨が減る過程では痛みが出にくいためです。ポケットの深さと画像で確認します。
歯周ポケットは何ミリから注意が必要ですか
A. 一般に4mm以上が注意の目安とされます。
1〜3mmは健康的な範囲、6mm以上は進行した状態の目安です。出血の有無と合わせて判断します。
減ってしまった骨は元に戻りますか
A. 元の高さへ自然に戻ることは期待できません。
炎症を抑えて進行を止める方向へ働きかけることはできます。歯ぐきの腫れが引くことと、骨の回復は別の出来事です。
検査はどのくらいの間隔で受ければよいですか
A. 3か月から6か月の範囲で検査結果に応じて決めます。
ポケットの深さ、出血の箇所数、喫煙などの条件で変わります。一律の正解はなく、記録を比べて調整します。
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執筆者
内藤洋平
丘の上歯科醫院 院長
平成16年:愛知学院大学(歯)卒業
IDA(国際デンタルアカデミー)インプラントコース会員
OSG(大山矯正歯科)矯正コース会員
YAGレーザー研究会会員

























