
舌小帯が短い状態と授乳・発音への影響の関係
レーザーによる切開の流れと術後訓練の中身
年齢別の判断基準と放置してよいケースの見極め方
子どもの舌小帯(舌の裏のひだ)が短いと言われ、レーザー治療で切るべきか様子を見るべきか迷う保護者は少なくありません。結論から言うと、切るかどうかは舌の動きと困りごとで判断するもので、ひだの見た目だけでは決まりません。処置自体は短時間で終わることが多い一方、術後の舌の訓練を続けるかどうかで仕上がりに差が出やすいとされています。
本記事では、家庭でできる舌の動きの確認から術後訓練の中身までを整理し、年齢ごとの判断の変わり方も歯科医院で確かめるべき質問の形にまとめました。読み終えるころには、受診すべきか様子見でよいかを自分で判断できるところまで到達できます。
舌小帯が短いという状態
授乳やしゃべりにくさとの関係
名古屋市緑区の保護者から届く相談
短時間で終わる切開という処置
出血が少なく泣きにくい環境
術後の訓練が結果を決める
放置してよい場合の見極め
名古屋市緑区で小児に慣れた歯医者
年齢による判断の変化
切れば終わりではない
1. 舌小帯が短いという状態
舌小帯が短いとは、舌の裏と口の底をつなぐひだが短い、または舌先に近い位置に付いているため、舌を持ち上げる・前に出す動きが制限される状態を指します。医学的には舌小帯短縮症や舌強直症と呼ばれます。ひだの長さや付き方には個人差が大きく、同じ「短い」でも生活への影響は人によって異なります。そのため、見た目だけで重い・軽いを決めつけないことが出発点になります。
歯科では、舌を前に出す・上げる・左右に動かすという3つの動きを見て、可動域を確認するのが一般的です。舌の自由に動く部分の長さで段階を分ける分類もありますが、数値だけで治療の要否が決まるわけではありません。家庭でも、口を大きく開けたまま舌先が上の前歯の裏に届くかを見ることで、おおまかな傾向はつかめます。
現場でよくあるのは、健診で「少し短いかも」と言われたまま、何年も確認しないまま過ごすケースです。反対に、ひだが目立つというだけで切除を急ぐ判断も、動きに問題がなければ必要ないことがあります。舌小帯の状態は成長とともに見え方が変わるため、1回の確認だけで結論を出さないことも大切です。まずは3つの動きを家庭で確かめ、気づいた点をメモしてから歯科医院へ持っていくと、相談が具体的になります。
舌小帯の役割と正常な付き方
舌小帯は、舌が口の奥へ落ち込みすぎないように支えるひも状の粘膜です。誰にでもあるもので、存在そのものは異常ではありません。通常は舌の裏の中ほどから口の底にかけて付いており、舌先はある程度自由に動きます。付着位置が舌先に近いほど動きの制限は強く出やすくなります。まずは鏡の前で子どもに舌を上げてもらい、ひだがどこに付いているかを一緒に見てみてください。
短いかどうかを見分けるサイン
見分けやすいサインは、舌を前に出したときに先端がハート形にくびれる様子です。舌先が下唇より外に出ない、上あごまで持ち上がらない、といった動きも手がかりになります。これらは写真に撮っておくと、受診時に歯科医師へ状況を伝えやすくなります。ただし、サインが1つあるだけで治療が必要とは限りません。動きと困りごとの両方をそろえて相談することをおすすめします。
2. 授乳やしゃべりにくさとの関係
舌小帯が短いと、乳児期には乳首をくわえ続けにくく、成長後にはラ行・サ行・タ行など舌先を使う音が不明瞭になることがあります。ただし、影響が出るかどうかは子どもによって異なり、短くても困りごとがないケースも珍しくありません。舌は飲む・食べる・話すの3つの機能すべてに関わるため、どの場面で困っているかを分けて見ることが大切になります。
授乳では、舌を前に出して乳首を包み込み、波打たせるように動かして母乳を引き出します。この動きが制限されると、1回の授乳に時間がかかる、途中で離れてしまう、といった様子が見られることがあります。発音では、ラ行のように舌先で上あごをはじく音に影響が出やすいとされています。舌小帯の影響は、飲み込みや食べこぼしといった食事の場面に表れることもあります。
よくある失敗は、授乳や発音の悩みをすべて舌小帯のせいだと思い込むことです。授乳には抱き方や含ませ方、発音には年齢相応の発達段階が関わります。困りごとがある場合は、場面ごとに具体的な様子を書き出し、小児科や歯科で原因を一つずつ確かめてもらいましょう。
乳児期の授乳で見られる変化
乳児期に目立ちやすいのは、乳首が外れやすい、飲むときに舌打ちのような音がする、といった変化です。母親の側に乳頭の痛みや傷が続くことで気づく場合もあります。体重の増え方がゆるやかなときは、小児科や助産師への相談を先に行うのが一般的な順序です。授乳の問題は姿勢や含ませ方の調整で改善することも多いためです。記録した授乳時間や体重の推移を持参すると、判断がスムーズになります。
発音に表れやすい音の傾向
発音で影響が出やすいのは、舌先を上あごに付けたりはじいたりする音です。ラ行がダ行に近く聞こえる、サ行がこもる、といった形で表れることがあります。日本語の発音は一般に5〜6歳ごろまで発達が続くため、3歳時点の言い間違いは成長途中のことが多いです。気になる音があれば、スマートフォンで短い会話を録音しておきましょう。数か月おきに聞き比べると、変化の有無を客観的に確かめられます。

3. 名古屋市緑区の保護者から届く相談
名古屋市緑区の保護者が歯科医院へ持ち込む舌小帯の相談は、健診での指摘をきっかけにした判断の相談と、発音や食べ方への漠然とした不安の2種類に分かれる傾向があります。どちらも「切るべきかどうか」が最終的な関心事です。しかし実際には、切る前に確かめるべき情報がそろっていないまま相談に来られることが少なくありません。
2026年現在、名古屋市では1歳6か月児健診と3歳児健診で歯科健診が行われています。この場で舌小帯について指摘を受け、その後の相談先がわからないまま時間が過ぎる例が見られます。健診は短時間で多くの子どもを診るため、詳しい評価は歯科医院であらためて受けるのが一般的です。また、幼稚園や保育園で先生から発音について声をかけられ、そこで初めて舌の裏を確認する家庭もあります。
実務での傾向として、家族から「切ったほうがいい」と勧められて迷う相談も目立ちます。周囲の経験談は参考になりますが、舌の状態は子どもごとに違います。相談前に舌の写真・発音の録音・困っている場面のメモの3点をそろえると、舌小帯の状態を客観的に伝えられ、1回の受診で判断材料を集めやすくなります。
健診での指摘をきっかけにした相談
健診で指摘を受けたときは、まず指摘の内容をそのまま記録しておくことが大切です。「少し短い」「様子を見ましょう」など、言われた表現によって次の行動が変わるためです。経過観察と言われた場合は、半年ほどを目安に歯科医院で動きを確認してもらいましょう。受診を勧められた場合は、健診の結果票を持参すると経緯が伝わります。指摘を受けた日付もメモに残しておくと、その後の変化を追いやすくなります。
発音や食べ方の違和感からの相談
発音や食べ方の違和感から相談する場合は、どの音・どの食べ物で困るのかを具体的にすることが役立ちます。「ラ行が言いにくい」「麺類をすすれない」のように場面を分けると、舌小帯との関係を判断しやすくなります。違和感の原因が舌小帯以外にあることも多く、口呼吸や舌の置き場所の癖が関わる場合もあります。1週間ほど日常の様子をメモに残してから受診すると、診察の時間を有効に使えます。メモには、困った日付と場面、そのときの言葉や食べ物を書き添えておきましょう。
4. 短時間で終わる切開という処置
舌小帯の切開は、局所麻酔をしたうえでひだを切り離し、舌の動く範囲を広げる処置で、切る操作そのものは数分から十数分程度で終わることが一般的です。説明や麻酔、術後の確認を含めても、通常の歯科治療1回分ほどの時間に収まることが多い処置です。入院を必要としない日帰りの処置として行われる点も、保護者が知っておきたい特徴です。
方法には、メスやはさみで切る方法と、レーザーで切る方法があります。ひだの付き方が深い場合は、単に切るだけでなく形を整えて縫い合わせる形成術が選ばれることもあります。どの方法が適しているかは、ひだの厚みや付着位置、年齢によって歯科医師が判断します。舌小帯の処置は口腔外科で行われることもあり、医院によって対応の範囲が異なります。
よくある誤解は、短時間で終わるから気軽に決めてよいと考えることです。処置は短くても、術後には傷の治りを待つ期間と、舌を動かす訓練の期間が続きます。処置の予約を入れる前に、術後の通院回数と訓練の内容まで聞いておくと、家庭の予定を組みやすくなります。
処置当日の流れ
処置当日は、まず舌の状態と体調を確認し、処置の目的と流れをあらためて説明する段階から始まります。次に表面麻酔と局所麻酔を行い、麻酔が効いたことを確かめてからひだを切り離します。切開後は止血を確認し、舌がどこまで動くようになったかをその場で確かめるのが一般的です。最後に、食事や歯みがきの注意点、訓練の始め方の説明を受けます。当日は麻酔が切れるまでの飲食に注意が必要です。
メスとレーザーの違い
メスによる切開は、ひだの付着が深い場合の形成術にも対応しやすく、縫合で傷を閉じることが多い方法です。レーザーは、光のエネルギーで組織を切るため、縫合を必要としないことが多い点が特徴とされます。レーザーにもいくつか種類があり、止血の働きや組織への作用はそれぞれ異なります。どちらが優れているかではなく、ひだの状態に合うかで選ばれます。医院で使われている方法と、その理由を確認しておきましょう。
| 項目 | メス(はさみ)による切開 | レーザーによる切開 |
|---|---|---|
| 縫合 | 傷を縫い合わせることが多い | 縫合しないことが多い |
| 出血 | 縫合と圧迫で止血する | 種類により止血の働きが異なる |
| 適した場面 | 付着が深く形を整える場合 | 適応は歯科医師が判断する |
| 術後の通院 | 抜糸のための受診がある場合も | 傷の治り具合を確認する受診 |
注意
2026年現在、舌小帯の処置は健康保険の対象として行われることが一般的です。ただし、使用する機器や方法によって費用の扱いが異なる場合があるため、処置を決める前に医院で費用と通院回数を確認しておくと安心です。
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5. 出血が少なく泣きにくい環境
レーザーによる切開は、出血や音・振動を抑えやすいとされ、子どもが怖がる要素を減らせる点が特徴です。ただし、泣くかどうかは器具だけで決まるものではありません。事前の慣らし方や声かけ、予約の時間帯といった環境の整え方にも大きく左右されます。器具と環境の両面から、子どもが落ち着いて処置を受けられる状態を考えることが大切です。
歯科治療で子どもが怖がる原因として多いのは、痛みそのものより、見慣れない器具や大きな音に対する不安です。歯科では、話して聞かせ、器具を見せ、それから実際に行う「テル・ショウ・ドゥ」と呼ばれる手順がよく使われます。処置の前に診療室の雰囲気に慣れる時間を取るだけでも、子どもの緊張は和らぎやすくなります。舌小帯の処置の前に、歯みがき指導などの短い受診で慣らしておく方法もあります。
よくある失敗は、子どもに内容を伏せたまま連れて行き、診療台で初めて知らせることです。不意打ちは不安を強め、次回以降の受診にも響きます。受診の数日前から、年齢に合わせた短い言葉で「舌の下を少しだけ治す」と伝え、当日の流れを一緒に確認しておきましょう。
レーザーが子どもの負担を減らす理由
レーザーは、歯を削る器具のような高い回転音や振動が少ないとされています。縫合を行わないことが多いため、処置時間が短く済みやすく、口を開けている時間も抑えられます。歯科で使われるEr:YAGレーザーは、水に吸収されやすい性質を持つレーザーの一種です。一方で、麻酔が不要になるわけではない点は誤解されやすいところです。名古屋市緑区桶狭間の丘の上歯科醫院も公式サイトにEr:YAGレーザー治療の紹介ページを設けており、こうした説明を事前に読んでおくと質問を絞り込めます。
泣きにくくするために家庭でできる準備
家庭でできる準備の中心は、子どもが見通しを持てるようにすることです。予約は、眠くなる時間帯や空腹の時間帯を避けて入れると機嫌が保ちやすくなります。当日の流れを絵や人形遊びで再現し、「何をするか」を先に知らせると不安が和らぎます。ご褒美で釣るより、終わった後の予定を伝えるほうが落ち着く子も多いです。保護者が同席できるかも、予約時に確かめておきましょう。

6. 術後の訓練が結果を決める
舌小帯を切った後は、傷が治る過程で切った部分が再びくっつく再癒着を防ぐため、舌を動かす訓練を続けることが仕上がりを左右します。切開で動ける範囲を広げ、訓練でその動きを使えるようにする、という2段階の治療と考えるとわかりやすくなります。処置の当日よりも、その後の数週間の過ごし方のほうが結果に影響しやすいとされています。
傷口は、一般に1〜2週間ほどで落ち着いていくことが多いとされます。訓練は医院の指示に沿って、数週間から数か月にわたり1日数回行うのが一般的です。発音の改善を目的とする場合は、舌の運動に加えて音の練習が必要になることもあります。舌小帯を切った直後は舌の裏に白っぽい膜が張ることがありますが、治っていく過程で見られる一般的な変化とされています。
現場でよくある失敗は、傷が痛そうだからと訓練を休んでしまうことです。数日休んだだけで動きが戻りにくくなる場合もあります。訓練の回数を決め、カレンダーに記録しながら続けると、家族みんなで取り組みやすくなります。舌小帯の訓練は遊びの延長として取り入れると、子どもも嫌がりにくくなります。
再癒着を防ぐ舌の運動
術後の運動としてよく指導されるのは、舌先を上唇に付ける、口を開けたまま舌を上あごに押し当てる、といった動きです。舌で上あごをはじいて音を鳴らす運動や、左右の口角に舌先を付ける運動が加わることもあります。いずれも切った部分をしっかり伸ばすことが目的です。乳児の場合は、保護者が指で傷の周りを伸ばすよう指導されることもあります。回数ややり方は必ず医院の指示に合わせてください。
発音の練習は言語聴覚士と連携する
発音の改善を目的とする場合は、舌の運動だけでは足りないことがあります。長く続いた舌の使い方の癖が残り、動けるようになっても使い方が変わらないケースがあるためです。そのため、発音の専門職である言語聴覚士による練習を組み合わせることがあります。歯科医院によっては、必要に応じて専門機関を紹介してくれます。処置前の相談で、発音練習の受け方まで確認しておくと安心です。
術後訓練を続ける3つのポイント
7. 放置してよい場合の見極め
舌の動きに大きな制限がなく、授乳・食事・発音のいずれにも困りごとがない場合は、ひだが短めに見えても経過観察になることが多いとされます。舌小帯は成長とともに口の中の大きさが変わる中で、目立ちにくくなることがあるためです。処置には体と気持ちの負担が伴うので、必要性が低い段階で急ぐ理由はありません。
経過観察を選んだ場合でも、確認の間隔を決めておくことが大切です。目安としては、半年ごとの定期健診の際に舌の動きもあわせて見てもらう方法があります。家庭では、舌先が上の前歯の裏に届くか、下唇より前に出るかを数か月おきに確かめると変化に気づきやすくなります。舌小帯の写真を同じ角度で撮りためておくと、わずかな変化も比べられます。
よくあるのは、経過観察と言われたことを「治療は不要」と受け取って確認をやめてしまう例です。経過観察はあくまで様子を見ながら判断を続ける状態です。次に確認する時期をカレンダーに書き込み、変化がなくても一度は歯科医院で見てもらいましょう。
経過観察で問題ないケース
経過観察でよいとされやすいのは、舌を前に出しても先端のくびれが目立たない場合です。体重が順調に増え、食事で食べこぼしが少なく、年齢相応の発音ができていれば、急いで処置する必要は低いと考えられます。ひだが見えることと、機能に影響があることは別の問題です。見た目だけが気になる場合は、写真を撮って半年後と比べる方法がおすすめです。変化が見られないときも、定期健診の際に一度確認してもらいましょう。
様子見をやめて相談すべきサイン
様子見をやめて相談したいのは、体重の増え方がゆるやかなまま改善しないときです。就学が近づいても特定の音の言い間違いが続く場合も、相談のタイミングといえます。舌をよく噛む、舌で唇の周りをなめられないといった様子も手がかりになります。本人が話しにくさを気にし始めたときは、年齢にかかわらず一度受診しましょう。受診時には、これまでの写真や録音も持参すると役立ちます。
8. 名古屋市緑区で小児に慣れた歯医者
名古屋市緑区で舌小帯の相談先を選ぶときは、小児の診療に慣れているかと、舌の評価から術後の訓練まで説明してくれるかの2点を軸にすると判断しやすくなります。舌小帯の処置は、切る操作よりも前後の判断と経過観察に時間がかかります。そのため、子どもへの接し方と説明の丁寧さの両方がそろっている医院を選ぶことが大切です。
確認の方法としては、予約の電話で「舌小帯の相談ができるか」「処置はどの方法で行うか」を直接聞くのが確実です。医院のホームページに、小児の診療やレーザー治療の説明ページがあるかも事前に見ておける情報です。すぐに切ることを勧めるのではなく、経過観察も含めて選択肢を示してくれるかどうかも見極めのポイントになります。舌小帯の処置を院内で行わない医院でも、評価をしたうえで対応できる医療機関を紹介してくれる場合があります。
よくある失敗は、自宅からの距離だけで医院を決めてしまうことです。術後は数回の通院が必要になるため、通いやすさは重要ですが、それだけでは相談の質はわかりません。候補を2つほどに絞り、電話で同じ質問をして答え方を比べてみましょう。
医院選びで確かめたい3つの点
医院選びで確かめたいのは、子どもへの説明の仕方、処置の方法、術後のフォロー体制の3点です。子どもに向けて器具や手順をわかりやすく伝えてくれるかは、初回の相談で見えてきます。処置の方法は、メスかレーザーか、縫合をするかどうかを聞いておきましょう。術後の訓練を誰がどう指導するかも欠かせない確認事項です。発音練習が必要な場合に専門機関を紹介してもらえるかも聞いておくと安心です。
術後の通院まで見据えた通いやすさ
術後は、傷の治り具合や舌の動きを確かめるために数回の通院が必要になることがあります。そのため、子どもを連れて無理なく通える距離と交通手段を考えておくことが大切です。車で通う家庭では、駐車場の有無と台数を事前に確認しておくと当日の負担が減ります。たとえば丘の上歯科醫院は名古屋市緑区桶狭間にあり、豊明市にも近い立地で、駐車場は9台分が用意されています。カウンセリングとコミュニケーションを重視する方針も掲げており、相談のしやすさを確かめる材料になります。

9. 年齢による判断の変化
舌小帯を切るかどうかの判断は年齢で変わり、乳児期は授乳、幼児期後半は発音、学童期以降は本人の困りごとが主な判断材料になります。同じ長さのひだでも、年齢によって生活への影響の出方が違うためです。また、術後の訓練にどこまで協力できるかも年齢で変わり、処置の時期を考えるうえで欠かせない要素になります。
乳児期に処置を行う場合は、処置が短時間で済みやすい一方、術後のケアは保護者が主体になります。4〜6歳ごろになると、本人が処置の目的を理解し、舌の運動にも取り組めるようになります。発音の発達が進む時期でもあるため、音の変化を見ながら判断できる点も特徴です。小学生以降や大人の場合は、舌小帯の付き方に加えて本人の希望も判断材料に加わります。
よくある迷いは、「早いほうがよい」「待つほうがよい」のどちらかに決めつけてしまうことです。実際には、困りごとの内容と子どもの協力の度合いによって適した時期は変わります。年齢ごとの判断材料を整理したうえで、歯科医師と一緒に時期を決めていきましょう。
乳幼児期に判断するときの考え方
乳幼児期の判断で中心になるのは、授乳と体重の増え方です。授乳の困りごとが舌小帯によるものか、姿勢や含ませ方によるものかを見分ける必要があります。そのため、小児科や助産師と歯科の両方から意見を聞く進め方が一般的です。1〜3歳では、食べ方や舌の動きを見ながら経過を追うことが多くなります。この時期は、健診ごとに写真を残すと変化を比べやすくなります。
就学前後から大人までの判断
就学前後では、ラ行やサ行の言い間違いが続いているかが大きな判断材料になります。本人が訓練の意味を理解できる年齢のため、処置と練習を組み合わせやすい時期です。小学生以降は、話しにくさを本人が自覚しているかどうかが重視されます。大人になってから滑舌の悩みで相談する人もおり、年齢に上限があるわけではない点も知っておきたいところです。いずれの年齢でも、困りごとの記録が判断の土台になります。
| 年齢の目安 | 主な判断材料 | 相談先の例 |
|---|---|---|
| 0〜1歳 | 授乳の様子と体重の増え方 | 小児科・助産師・歯科 |
| 1〜3歳 | 食べ方と舌の動き | 健診・歯科 |
| 4〜6歳 | ラ行・サ行など舌先を使う音 | 歯科・言語聴覚士 |
| 小学生以降 | 本人の話しにくさの自覚 | 歯科・口腔外科 |
10. 切れば終わりではない
舌小帯の処置は、舌が動ける範囲を広げるための手段であり、発音や食べ方が整うかは術後の訓練と経過観察にかかっています。切開によって動きの制限は取り除けても、長く続いた舌の使い方がすぐに変わるとは限りません。処置をゴールではなくスタートと捉えると、術後の過ごし方の大切さが見えてきます。
術後の確認は、たとえば1週間後・1か月後・3か月後のように、段階を分けて行うと変化を追いやすくなります。傷の治りを見る時期と、舌の動きや発音の変化を見る時期は異なるためです。確認のたびに写真や録音を残しておけば、改善の度合いを家族で共有できます。舌小帯を切った後の変化は少しずつ表れることが多いため、短期間で結論を急がない姿勢も必要です。
現場でよく見られるのは、傷が治った時点で通院も訓練もやめてしまうケースです。その結果、動きが十分に使われないまま、発音の癖が残ることがあります。処置の前に「いつまで、何を続けるか」を歯科医師と決めておき、終わりの目安を家族で共有しておきましょう。舌小帯の処置後に不安な点が出たときも、記録があれば相談の内容を具体的に伝えられます。
切った後に残りやすい課題
切った後に残りやすい課題の1つは、以前の舌の使い方の癖です。舌が動くようになっても、話すときや飲み込むときに以前と同じ位置で使い続けることがあります。また、口呼吸の習慣や、舌が下あごに落ちた状態で休む癖が関わっている場合もあります。こうした課題は、舌の運動と発音練習を並行させることで少しずつ変えていくのが一般的です。気になる点は次の受診時にまとめて相談しましょう。
長く見守るための定期的な確認
処置後も、定期健診のたびに舌の動きを確認してもらうと安心です。成長とともに口の中の形は変わるため、数年単位で見ていくことに意味があります。むし歯予防の定期健診と一緒に確認すれば、通院の手間も増えません。家庭では、写真と録音を半年ごとに残す習慣が、長い見守りの記録になります。変化に気づいたときは、記録を持って早めに相談してください。
処置後の見守りで押さえる3点
舌小帯のレーザー治療は訓練まで含めて判断する
舌小帯を切るかどうかは、ひだの見た目ではなく、舌の動きと授乳・食事・発音の困りごとで判断します。レーザーによる切開は短時間で終わることが多い一方、術後の訓練と経過観察が仕上がりを左右します。まずは家庭で舌の動きと困りごとを記録し、その記録を持って歯科医院に相談しましょう。
舌小帯のレーザー治療に関するよくある質問
舌小帯のレーザー治療は何歳から受けられますか?
A. 年齢だけでは決まらず、困りごとと舌の動きで判断します。
乳児期に授乳の問題で検討することもあれば、発音を見ながら4〜6歳ごろに検討することもあります。まずは歯科医院で舌の動きを確認してもらいましょう。
レーザーで切るとき、痛みはありますか?
A. 処置中は局所麻酔を使うため、強い痛みは抑えられるのが一般的です。
麻酔が切れた後に数日ほどしみる感じが出ることがあります。痛みの程度には個人差があるため、術後の過ごし方は医院の指示に従ってください。
舌小帯を切れば、すぐに発音はよくなりますか?
A. すぐに改善するとは限りません。
切開で舌の動く範囲が広がっても、身についた舌の使い方は残ることがあります。舌の訓練や発音練習を続けながら、経過を見ていくことが大切です。
様子見でよいかどうかは、どう判断すればよいですか?
A. 授乳・食事・発音に困りごとがなければ経過観察になることが多いです。
舌先が上の前歯の裏に届くかを家庭で確かめ、半年ごとの定期健診で歯科医師にも舌の動きを見てもらうと安心です。
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執筆者
内藤洋平
丘の上歯科醫院 院長
平成16年:愛知学院大学(歯)卒業
IDA(国際デンタルアカデミー)インプラントコース会員
OSG(大山矯正歯科)矯正コース会員
YAGレーザー研究会会員

























